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反復性肩関節脱臼とは

反復性肩関節脱臼

《疾患概要》

明らかな外傷によって生じた初回脱臼をきっかけに、それ以降も脱臼を繰り返すもので、体質的な関節弛緩性のない肩関節に起こる外傷性の関節不安定症です。骨頭が嵌頓(正常の位置からずれること)状態にならず自然整復(正常の位置に自然に戻ること)される反復性亜脱臼も存在します。体質的な関節弛緩性によって脱臼を繰り返すものは習慣性脱臼として区別されます。

《誘因・原因》

肩甲骨の関節窩と上腕骨との関節面は面積が小さく不安定ですが、それを補強するために関節窩の周囲には関節唇とよばれる軟骨性の帯が付着しています。脱臼により、関節唇の前下方部分が剥離・摩耗したものをバンカート(Bankart)病変といいます。これが整復されないまま経過すると、その部分から脱臼しやすくなります。脱臼の刺激が強いと、関節唇だけでなく、関節唇の付着する関節窩前下方の骨も一緒に剥離骨折を起こすことがあります。これを骨性バンカート病変といいます。上腕骨頭外側部の圧迫骨折(ヒル・サックス病変という)も生じていることがあります。関節包の弛緩・断裂や靭帯の弛緩も原因となることがあります。

《症状・臨床所見》

症状は再発性の脱臼です。外傷の既往と外転・外旋位で脱臼すれば診断は容易ですが、脱臼せずに亜脱臼となる場合もあり、詳細な病歴聴取(とくに自己整復ができたかどうか)が重要です。他覚所見としては、前後方向の動揺性、前方脱臼への不安感(anterior apprehension sign)が陽性となります。

《検査・診断・分類》

単純X線像では上腕骨頭後外側部の陥没(ヒル・サックス病変)がみられます。バンカート病変の評価にはMRI関節造影が、骨性バンカート病変の評価にはCTが有用です。

《治療》

関節鏡視下にバンカート病変を修復する鏡視下バンカート手術や、観血的制動術などが行われます。根治のためには保存的治療は無効です。

 

 

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