エイズ感染に気づくきっかけとは?初期症状や感染から発症までの期間、検査を受けるタイミングを解説

エイズ 気づく きっかけ_アイキャッチ画像

「HIV感染の検査を受けるべきかわからない」
「感染に気づくのはどんなとき?」

そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事では次について解説します。

この記事を検査を受けるかの判断にぜひ活かしてくださいね。

エイズ(HIV)の感染に気づくきっかけはある?

エイズ(HIV)の初期症状

・発熱
・のどの痛み
・体のだるさ
・筋肉痛
・頭痛

エイズ(HIV)は、基本的に血液検査でしか判断できません。感染後2週間から4週間で初期症状が出ますが、初期症状からは風邪やインフルエンザに間違えることもあります。数日から数週間で症状が消えてしまうのも特徴です。

上記の症状のほかに下痢や皮疹が出ることがあります。エイズ(HIV)の可能性がある場合は、医療機関で検査を受けるようにしましょう。

エイズ 発疹

画像引用元:MedicalNote

参考:北海道HIV/AIDS情報「HIV感染からエイズ発症まで」

実際に検査を受けたきっかけ・タイミングの事例

「不安なことがあれば検査を受けましょう」と喚起されていますが、実際にエイズ(HIV)患者が検査に至った経緯は人によって異なります

  • 体調不良
  • パートナーが陽性
  • HIV関連症状
  • 献血する際の検査
  • 定期的に検査を受けていた

不安に思う性行為があった場合に限らず、定期的もしくは気になったときすぐに検査することが大切です。

参考:HIV陽性者の視点で読み解く長期療養時代「どのようにHIV陽性と知ったか」

エイズ診断の指標となる病気

・カンジダ症などの真菌症
・トキソプラズマ脳症などの原虫症
・化膿性細菌感染症など細菌感染症
・ウイルス感染症
・腫瘍

上記だけでなく反復性肺炎やリンパ性間質性肺炎などの病気も、エイズ(HIV)診断の指標になります。ただし、これらの病気はエイズにかかっていないときに発症することもあります。

エイズに感染しているときは特に発症しやすくなるため、上記の病気を発症した際は速やかにエイズ(HIV)の検査を受けるようにしましょう。

参考:厚生労働省「後天性免疫不全症候群」

エイズ(HIV)感染に気づかず放置するとどうなる?

初期症状を見落として放置すると、症状が出ない期間を経てエイズ(HIV)の発症に至ります。この間に他の人にうつしている可能性があるため、注意が必要です。

HIVが少しずつ白血球に感染すると、免疫力が低下して通常ならかからない病気にかかるようになります。通常なら抑えられるウイルスに感染することを、日和見感染と言います。症状が出ない期間に感染に気付くことは難しいため、定期的に検査を受けると安心ですよ。

参考:港区「HIV・性感染症検査Q&A」

エイズ(HIV)の感染経路とは?

 具体例 性行為による感染 精液・膣分泌液・血液によって性器や肛門、口や傷口から感染する 血液を介した感染 注射器具の共有・極めてまれに輸血用血液から感染する場合もある 母子感染 母親やエイズ(HIV)患者の場合、妊娠中や出産時、授乳によって感染する

エイズ(HIV)の感染経路でもっとも多いのが、性行為による感染です。性行為を不安に思い検査を受ける人も少なくありません。

意外と知られていないのが、血液からの感染や母子感染です。性行為とエイズの関係性のイメージが強いために見落とされがちですが、性行為に至ったことのない人でもHIVに感染する可能性はあります。

参考:北海道HIV/AIDS情報「HIV感染からエイズ発症まで」

エイズ(HIV)は日常生活で感染する?

感染する可能性のない生活シーン

・お風呂
・プール
・トイレの便座
・つり革や手すり
・同じお皿でものを食べる

エイズ(HIV)の感染力は弱いため、性行為以外の日常生活で感染することはほとんどありません。同居するパートナーや家族がエイズと診断されても、特別な対応は不必要です。

ただし血液がつきやすいカミソリや使ったタオルの共有は、避けるようにしましょう。エイズだけでなく、他の感染症に感染する可能性もあります。

参考:島根県「エイズに関するQ&A」

HIV感染症(エイズ)の感染から発症までどのくらい?

エイズ(HIV)は感染しても、すぐには発症しません。エイズは感染から発症までに、10年程度の長い年月を必要とすることが多い病気です。しかし最近では、感染から2年程度で発症する人も増えています。

エイズ(HIV)は、感染から発症までが3段階に分類されます。それぞれの期間ごとに確認していきましょう。

参考:北海道HIV/AIDS情報「HIV感染からエイズ発症まで」

風邪のような症状が発症する「急性期」

感染から2〜4週間程度で、発熱やのどの痛みなどの初期症状が現れます。この期間を急性期と言います。初期症状は風邪やインフルエンザに似た症状のうえ、数日から数週間で自然になくなるため、見落とされることも少なくありません。この期間にHIVは体内で急激に増えて、CD4陽性リンパ球を破壊します。

症状が出ない時期が続く「無症候期」

無症候期は、数年から十数年続く潜伏期間です。ほとんど症状が出ないため、定期的に検査を受けている人でなければ、発見することは難しいでしょう。

潜伏期間には個人差があり、15年経っても発症しない人もいれば、2年で発症に至る人もいます。その間も免疫力は下がり続けているため、以下のような変化が現れることもあります。

  • 下痢が長期間続く
  • カンジダ症などの病気にかかる

健康な人ならかからない病気にかかる「発症期」

無症候期を治療を受けずに過ごすと、エイズ発症に至ります。免疫機能が破壊され、健康な人ならかからない病気にかかる日和見感染やがん・神経障害の確率が上がります。

先述したエイズ診断の指標は、厚生労働省が出したエイズ診断基準となる23の疾患から抜粋したものです。23の病気の1つでも発症したときに、発症期となります。

エイズ(HIV)の検査を受けるタイミングはいつ?

エイズ 発疹

画像引用元:HIV検査相談マップ

エイズ(HIV)の正確な検査には、血液中のHIVの抗体が十分な量あることが条件となります。血液中のHIVの抗体は、感染後6〜8週間で十分な量まで増えます。

そのため感染した可能性のある出来事の後、2ヶ月経ってから検査を受けましょう。検査方法によっては感染後3ヶ月経っている必要があるものもあります。

参考:北海道HIV/AIDS情報「検査について」

エイズ(HIV)検査を受けたほうがいい人の特徴

エイズ(HIV)の検査は、症状が出ていなくても不安に思ったら受けるべきです。

  • コンドーム未使用の性行為
  • 交際や結婚前が決まった
  • 周囲に陽性者が出た

上記のような場合は、特に不安も大きくなることでしょう。エイズは検査を受けないと見つけられません。少しでも不安があれば、安心のために検査を受けることをおすすめします。

参考:HIV検査相談マップ「HIV検査まめ知識」

エイズ(HIV)の主な検査方法

エイズ(HIV)の検査方法は血液検査です。5mlほどの血液を採取して、HIVに対する抗体ができているかを調べます。

検査の結果、HIVの抗体があればエイズ(HIV)に感染していることになり、陽性(プラス)と出ます。感染していない場合は抗体がないため、陰性(マイナス)という結果になります。

参考:API-Net「エイズ検査・相談の基礎知識」

エイズ(HIV)検査はどこで受けられる?

HIV検査は次の場所で受けられます。

  • 保健所
  • 自治体の特設検査施設
  • 病院などの医療機関

保健所や特設検査施設では、匿名かつ無料で検査を受けられます。しかし治療を受けることはできません。

医療機関での検査は有料ですが、すぐに治療にかかることができます。匿名かつ安価に検査を受けたい方は、オンラインクリニックがおすすめです。

参考:HIV検査相談マップ「HIV検査まめ知識」

エイズ(HIV)が不安な方は自宅で検査ができるCUREA CLINICへ

キュレアクリニック_LP画像

キュレアクリニックの料金表

メニュー 料金(税込)
男性5項目検査キット 15,000円
男性2項目検査キット 9,900円

※上記はすべて税込価格です。

クリニックのおすすめポイント
・LINEで手間なく診療可能
・通院の必要なし
・充実のアフターフォロー

CUREA CLINICでは、LINEによる診療のため顔も名前も知られることなく、診療が完了します。通院の手間も、新たにアプリを入れる手間もありません。

初診料や再診料・相談料が無料で、アフターフォローが充実しているのも特徴です。検査キットによる検査では、届いたものを送り返すだけで手軽に検査が受けられます。はじめての検査キットで不安がある方も、サポートしてもらえれば安心ですよね。

キュレアクリニックの基本情報

治療内容 投薬治療
対象の性病 クラミジア
マイコプラズマ/ウレアプラズマ
初診料・再診料 無料
検査料  9,900〜28,000円
オンライン診療  初診から可能
診察方法  LINEチャット診療
配送料  440円
発送  最短翌日
支払い方法 クレジットカード
銀行振込
受け取り方法 ポスト投函
自宅以外
診療時間 9:30〜18:00
全国院数 全国1院

※上記はすべて税込価格です

そもそもエイズ(HIV)とはどんな病気?

HIVはヒト免疫不全ウイルスのことです。HIVが体内に入ることで病原体から体を守るリンパ球が壊れ、病気になりやすくなります。感染後すぐには発症せず、少しずつ免疫力が下がります。正常であれば感染しないウイルスなどに感染する日和見感染や、がんなどのさまざまな病気になりやすくなるのが特徴です。

参考:HIV検査相談マップ「HIV・エイズって何?」

HIVとAIDSは何が違う?

AIDS(エイズ)とは後天性免疫不全症候群という病気の略称で、HIVはウイルスの名前です。AIDS(エイズ)はHIVに感染した後、厚生労働省が定める23の合併症のうち1つでも発症した際にAIDSと診断されます。そのためHIVに感染したからといって、AIDS(エイズ)になったとは言えません。

参考:北海道HIV /AIDS情報「HIV /AIDSとは?」

何人に1人の確率で感染する?

エイズ(HIV)は何人に1人の割合で感染するの?と疑問に思う方もいますよね。日本のエイズ患者の割合は約4600人に1人です。厚生省エイズ動向委員会によると、HIV感染率は女性に比べて男性の方が2.8倍以上高く、AIDS(エイズ)患者の割合は女性に比べて8.2倍以上高かったと報告されています。

参考:神戸大学保健管理センター「HIVとAIDS」

エイズ(HIV)は早期発見・早期治療が非常に重要

エイズ(HIV)は過去には死の病とされていましたが、今やコントロールできる慢性疾患と考えられるようになっています。早く見つけて抗HIV薬を飲むことで、健康なときと同じ生活を続けることができます。

感染後は早期発見と適切な治療が重要です。「もしかして」と不安を感じたら早めに検査を受けましょう。

参考:HIVマップ「HIV感染後、早期発見のメリットって?HIV検査のQ&A」

HIV感染症(エイズ)についてよくある質問

HIVに感染したのではないかと心配しすぎて眠れないのですが…

「HIVの感染が不安で仕方ない」そんな方は医療機関で早めに検査と相談をしましょう。検査期間までまだ期間がある、という方も不安な気持ちを軽くするために相談することが大切です。HIVの感染力自体は弱いため、不安な行為があっても悩みすぎないようにしましょう。

参考:あおぞらクリニック「HIVに感染したかも?と思った時に」

性交渉でHIVに感染する確率はどのくらいですか?

1回の性交渉でHIVに感染する確率は0,1〜1%です。たとえ1回の性交渉でも可能性はあるため、コンドームを使用して感染リスクを下げることが大切です。もし性交渉をした相手がHIVに感染していても、適切な治療を受けて体内のウイルスが抑制されている場合は、感染する可能性は低いです。

参考:なごやHIV・性感染症ガイド「Q&A」

コンドームありでもHIVに感染しますか?

コンドームを正しく使用することで、HIV感染はほぼ100%の確率で防げます。HIV感染を予防するためには、下記のルールを守りましょう。

  • 破損のないコンドームを使う
  • 性交渉の最初から最後までつけて行う

コンドームは自分自身とパートナーの両方を守ることにつながります。忘れずに正しく使用しましょう。

参考:公益財団法人エイズ予防財団「HIV /エイズの基礎知識」

【まとめ】エイズ(HIV)かもと思ったら早めに検査を受けよう

ここまでエイズ(HIV)に気づいたきっかけや検査を受けるべき人の特徴などを解説してきました。エイズは今や適切な治療によりコントロールできる病気です。

エイズのコントロールには、定期検査や不安な性行為や症状があった際の迅速な検査が重要です。「顔を知られずに検査したい」そんな方はオンライン診療を利用しましょう。

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