遅漏になる薬はある?遅漏の原因や治療方法についても徹底解説!

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遅漏のせいで性行為が苦手
パートナーとの性行為に満足できなくてつらい

上記のようにお悩みの男性もいらっしゃるのではないでしょうか。

なかには、今まで遅漏を感じたことはなかったけれど、薬が原因で遅漏になったかもしれないとお考えの方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、遅漏になる薬があるかどうかについて解説します。

また、記事内では遅漏の原因や治療法についても解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

遅漏になる薬は存在する?

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遅漏や早漏を改善したくても、薬の副作用で遅漏気味になってしまうことはあります。

遅漏になる可能性がある薬は以下のとおりです。

  • SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
  • 局所麻酔剤
  • シリアス

以下では、各薬の特徴について解説します。

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

SSRIは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬とも呼ばれており、主に脳内で神経伝達物質セロトニンの再取り込みを阻害して、セロトニンの働きを強める薬です。

SSRIは、成人の場合はうつ病の患者の治療で使用され、強迫性障害、社会不安障害、パニック障害、外傷後ストレス障害に適応する場合もあります。

SSRIは、副作用として射精が遅延する遅漏や性欲低下、勃起障害、オーガズム障害などの性機能障害の副作用が7〜8割程度見られます。

万が一、副作用が現れた場合は、まずは様子を見て、医師と相談したうえで減薬しましょう。

また、薬の影響を最小限に抑えるためにも、性行為後に服用するか朝食後に服用するなどして、飲み方を考慮してみることも効果的です。

場合により、ほかの抗うつ剤に変えてもらうようにしましょう。

局所麻酔剤

局所麻酔剤の代表的なものは「リドカイン」が挙げられます。

リドカインは局所麻酔薬の一種であり、陰茎の皮膚に塗布すると感覚が鈍り、射精を遅らせる効果があります。

ほかにも、プリロカインやベンゾカインなどの局所麻酔剤も早漏治療に使用されることがあります。

しかし、上記のような局所麻酔剤は医師に処方してもらう必要があり、適切な方法で使用しなければいけません。

使用の際は、必ず医師の指導を受けてから利用してください。

シリアス

シリアスは、世界で3番目に登場した勃起不全(ED)治療薬です。

バイアグラやレビトラと違う点は、持続性です。

シリアスは、陰茎海綿体の血管を広げて勃起を補助する効果があり、性的興奮を覚えると勃起をサポートしてくれるでしょう。

そのため、服用するだけで勃起するというわけではないことを理解しておいてください。

また、シリアスのすごい効果としては、最大36時間程度も効果が期待できることが挙げられます。

シリアスは一日何回出来るか気にしている方も多いですが、1日1回1錠のため、多く服用しないよう気をつけてください。

しかし、シリアスを服用すると勃起する感覚がいつもと異なるため、心理的違和感により勃起できず、遅漏気味になる可能性があります。

ただし、あくまでも心理的な現象であり、必ず遅漏になるというわけではないため安心してください。

早漏改善薬の服用で
遅漏になることはある?

早漏改善薬を服用することで、射精までのスピードを延長することはできますが、遅漏になることはありません。

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は、抑うつや不安障害などの治療に使用されますが、場合により早漏の症状を改善させる効果があります。

SSRIのなかには、セロトニンのレベルを上昇させて、射精を遅らせる効果があるものも存在します。

しかし、すべての早漏改善薬において、改善しすぎたことにより遅漏になってしまうということはほとんどありません。

また、薬における遅漏の副作用が現れるかどうかは個人差があるため、副作用を感じたらまずは医師に相談してみましょう。

そもそも遅漏とは
不妊の原因になるって本当?

遅漏とは、性行為の射精時にとても時間がかかったり、射精自体できなかったりする症状をいいます。

よくある不妊の原因としても、男性の膣内射精障害が挙げられます。

膣内射精障害とは自慰行為での射精はできても、膣内で射精ができなかったり、とても遅かったりする症状のことです。

そのため、膣内射精障害は重度の遅漏といえます。

ただし、遅漏は早漏のように具体的にどれくらい時間がかかるかどうかは関係ありません。

もしも、本人やパートナーが射精の遅さに対してストレスや苦痛を感じている場合は遅漏の可能性があります。

性行為にどのような影響がある?

遅漏は性行為にも影響がありますが、具体的にどのような影響があるかわからない方も多いでしょう。

以下では、遅漏による性行為への影響を男性と女性に分けて解説します。

男性への影響

遅漏は、射精に時間がかかる症状であることから、性行為の際に気持ちがいいと感じなかったり、やめるタイミングが分からずパートナーに不安を与えたりする可能性があります。

また、射精できないことにより、パートナーに申し訳なくなってしまい、性行為に対してネガティブな気持ちを持ってしまうかもしれません。

性行為が苦手になったり、自信がなくなってしまったりすると、恋愛することすらも億劫になってしまうでしょう。

女性への影響

性行為の際は、女性の膣内に長くとどまっておいたほうが良いのではないかとお考えの方もいらっしゃるでしょう。

しかし、実際は、長時間の挿入は膣の入口に痛みを感じさせることがあり、女性が不快な思いをする可能性があります。

また、相手が遅漏であると、性行為の際に終わるタイミングが分からず疲れたり、相手を気持ちよくさせてあげられないことに罪悪感を持ったりするでしょう。

女性も性行為に対して自信がなくなり、不満を相手に伝えられず抱え込んでしまうこともあります。

遅漏になる主な原因
薬の副作用以外にも遅漏になる可能性が!

遅漏になる主な原因
薬の副作用以外にも遅漏になる可能性が!_画像

遅漏の主な原因として、以下の4つの理由が挙げられます。

  • 誤った方法で自慰行為をしている
  • ストレスやプレッシャーなど精神的に負担がある
  • アルコールを過剰に摂取している
  • 加齢により体力が低下している

遅漏を適切に治療するためにも原因を理解することが重要です。

以下では、各原因について解説します。

誤った方法で自慰行為をしている

遅漏になる多くの原因は、誤った方法で自慰行為をしていることです。

誤った方法で自慰行為をすると、膣内の刺激では満足できず、射精できなくなってしまいます。

誤った自慰行為の例としては挙げられるのは、以下のとおりです。

  • 脚を伸ばしたり、脚に力を入れたりして自慰行為をしている
  • ペニスを強く握ったり、早く動かしたりしている
  • 手を使わずに床にこすりつけて自慰行為をしている

上記のような方法では、遅漏になってしまうかもしれません。

正しく自慰行為するためには、ペニスを優しく握ってゆっくり動かし、全身をリラックスさせることが重要です。

また、包皮をむいた状態で行うとより良いでしょう。

ストレスやプレッシャーなど精神的に負担がある

ストレスやプレッシャーなど、精神的に負担がある場合も遅漏になりやすいです。

正常に勃起や射精する際は、男性の精神状態が大きく関係しています。

普段と性行為する場所が異なったり、過去に性行為で嫌な思いをしていたりする場合は、緊張や不安、自信のなさがあり、射精がうまくいかないことがあるでしょう。

また、パートナーとの妊活でプレッシャーがあり、うまくできなかったらどうしようと不安になってしまうと、さらに性行為に対して緊張してしまい、勃起すらできない可能性があります。

性行為に対するストレスやプレッシャーでなくても、仕事や日常生活におけるストレスも遅漏に大きく影響します。

そのため、精神的に不安定な場合は、パートナーや信頼できる人に相談するなどして、ストレスを抱え込まないようにすることが大切です。

アルコールを過剰に摂取している

アルコールを過剰に摂取している場合、遅漏を引き起こしやすくなるでしょう。

アルコールは、脳や皮膚の感覚を低下させる効果があります。

その結果、刺激に鈍感になってしまい、思っているように性行為ができず、快感や達成感を得られなくなります。

適量のアルコールを摂取していれば、逆に性欲が増したり、勃起しやすくなったりすることが一般的です。

しかし、過剰にアルコールを摂取しすぎた場合は、性行為をうまくできず遅漏になる原因であるといえます。

加齢により体力が低下している

加齢により体力が低下して遅漏になることを「衰弱性遅漏」といいます。

加齢により身体機能が低下してしまうと、射精するまでの時間が遅くなります。

衰弱性遅漏は、主に40代以降の男性によく見られる症状です。

歳のせいだから仕方がないと思い、遅漏を放置すると勃起不全(ED)になる可能性があります。

遅漏の症状が悪化しないためにも、まずは医師に相談して解決策を探してみましょう。

遅漏の治療方法とは
根本的な改善方法も紹介

遅漏の治療方法とは
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遅漏を治療・改善するためにできることは一体どのようなことでしょう。

遅漏治療・改善でできることは以下の3つです。

  • 精力剤を使用する
  • カウンセリングで相談する
  • 治療薬を処方してもらう

以下では、各3つの治療法について解説します。

精力剤を使用する

遅漏改善には、精力剤を使用してみましょう。

精力剤は、医薬品とサプリメントの2つに分類されており、ドラッグストアでも購入できます。

遅漏を改善するためには、アルギニンとシトルリンという成分が配合されている精力剤がとくにおすすめです。

アルギニンは、成長ホルモンの分泌を促すアミノ酸で、疲労回復や活力アップ、子どもの成長を促す効果があります。

一方、シトルリンはスイカをはじめとするウリ科の植物に含まれるアミノ酸で、血流改善や筋肉増加、動脈硬化の緩和などに効果的です。

上記のような成分が配合されている精力剤を使用すると、性欲が増すだけでなく、遅漏も改善し、慢性的な疲れや筋力低下に対する改善も期待できます。

しかし、サプリメントの精力剤を服用する場合は、継続して摂取しなければいけないため注意が必要です。

カウンセリングで相談する

遅漏の原因が精神的なものである場合、カウンセリングで一度相談してみましょう。

カウンセリングでは、性行為に対してトラウマやストレスなど、患者様が抱えている不安を専門医に聞いてもらい、改善方法を提案してもらえます。

他人に自分の抱えている性行為に対するトラウマや不安を話すのは恥ずかしい、または不安に感じる方もいるでしょう。

しかし、第三者にお悩みを話すだけでもストレス軽減の手助けとなり、気持ちも落ち着きます。

医療機関で相談すれば、同じようなお悩みを持つ患者様も多くおり、医師もベテランであるため適切な治療法を提案してくれます。

また、口外することも絶対になく、プライバシーが守られているため、安心して相談できるでしょう。

不妊治療としてカウンセリングを受ける場合は、男性だけでなく女性もカウンセリングを一緒に受けるとより改善しやすいです。

治療薬を処方してもらう

遅漏は射精障害ではありますが、射精障害にも逆行性射精という症状が存在します。

逆行性射精とは、通常の場合は射精時に閉じているはずの膀胱の一部が開いたままになってしまい、精液が膀胱に逆流する症状です。

逆行性射精の場合、自分では遅漏と見分けがつかないこともあります。

そのため、医師に相談して検査を受け、逆行性射精であると診断された場合は、適切な治療を開始させることが重要です。

遅漏に関するよくある質問

本記事では遅漏になる薬について解説しましたが、まだまだわからないことや不安なことがあり、改善できるか不安という方もいらっしゃるでしょう。

そこで、遅漏に関するよくある質問をまとめました。

以下では、各質問について解説します。

遅漏になる薬はある?

服用すると必ず遅漏になる薬はありません。

ただし、抗うつ剤のSSRIの副作用として射精が遅延する可能性があるということが報告されています。

また、局所麻酔剤やシリアスなども遅漏を促す可能性があるため、使用の際は注意が必要です。

ED治療薬で遅漏になりますか?

ED治療薬で遅漏気味になることはありません。

ED治療薬は性感にまったく影響しません。

治療薬により遅漏気味になったかもと感じた場合は、EDで萎えるため射精できなくなっていたことに気づいていないだけの可能性があります。

ED状態が改善されれば性感も回復してくるため、次第に射精も出来るようになるため安心してください。

市販薬で遅漏になることはありますか?

市販薬で遅漏に直接関係する効果を発揮する薬は一般的にはありません。

一部の男性用サプリメントや健康補助食品などは、性機能や性欲を向上される効果がありますが、直接遅漏を促す効果は科学的に確認されていません。

ただし、一部の市販の睡眠薬や抗不安薬など、一般的な健康問題に対処するためのお薬には、副作用として性的機能に影響がある場合があります。

一部の市販の風邪薬や抗ヒスタミン薬なども、副作用として性的機能に影響を与える場合もあるでしょう。

しかし、市販薬で遅漏になるかどうかは個人差があるため、副作用を感じた際は医師に相談するようにしてください。

遅漏は不妊症ですか?

重度の遅漏の場合は、不妊の原因である可能性があります。

重度の遅漏である場合、勃起はしても射精ができないことがあるでしょう。

なかでも膣内射精障害の方は増加している傾向にあり、マスターベーションのときは射精できても、性行為中に射精できないことを「膣内射精障害」といいます。

上記のような場合は、遅漏の治療を行い、必要に応じて不妊治療を受けることも考えてみるといいでしょう。

遅漏は妊娠率が低いですか?

遅漏自体は、妊娠率を低下させることはありません。

遅漏は射精までの時間が長引くことであり、妊娠率に直接影響がないといえます。

だたし、性行為の時間が長くなると、精子の活動時間も制限されてしまう可能性があります。

通常の場合、排卵後の時間と制約内に精子が卵子と受精することで妊娠につながりますが、性行為の時間が長くなると精子の活動が鈍化し、受精率が低くなるかもしれません。

また、遅漏により性行為に自信が持てなかったり、不安な気持ちを抱いてしまったりすると、性行為自体を避けてしまうでしょう。

そのため、妊娠の機会が減少する可能性があります。

しかし、遅漏は妊娠率を下げる直接的な原因ではないため、治療を進めることで改善するかもしれません。

遅漏になる薬まとめ

本記事では、遅漏になる薬について解説しました。

結果、遅漏になる可能性がある薬は「SSRI」「局所麻酔剤」「シリアス」の3つがあることがわかりました。

しかし、使用して必ず遅漏になるというわけではなく、精神的な理由や副作用になり射精までの時間が一時的に遅くなっている可能性があります。

いずれの薬においても、遅漏気味であるかもしれないと感じたら、すぐ医師に相談することが重要です。

遅漏を適切に改善・治療するためにも、医師と相談して原因や改善方法を一緒に探し、対処しましょう。

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