「性病検査は受けた方がいい?」
「性病検査を受けないとどうなる?」
性病検査について気になったことはありますか?
この記事では、性病検査を受けるべき理由やタイミング、性病の初期症状、検査方法などを解説しています。
性病検査を受けるか迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事でわかること
- 性病を放置するとどんな危険があるのか
- 早期治療が必要な性病とは
- 性病検査を受けるべきタイミング
- 性病の初期症状や検査方法
- 検査後の流れやよくある質問
性病検査は受けた方がいいの?
結論:性病検査は受けた方がいい。
理由は、性病は自覚症状が現れないことが多いため、検査を受けることで早期発見し治療ができます。
具体例として、クラミジアや梅毒は初期段階では自覚症状がほとんどなく、放置することで不妊症や腸炎、皮膚炎などの重大な健康被害を引き起こすことがあります。また、性病は感染者同士の接触によって感染のリスクが高まるため、検査を受けて感染の有無を確認することで感染拡大を防ぐことができます。
さらに、検査を受けることで自身の性病に対する意識が高まり、より安全な性生活を送ることができると言えます。
性病検査を受ける重要性
性病検査を受けることは、自覚症状がない性病を早期発見し、感染拡大を防ぐために重要です。
性病を放置すると危険
性病を放置すると、重篤な健康被害を引き起こす可能性があります。
例えば、クラミジアや梅毒は、放置することで不妊症や腸炎、皮膚炎などの合併症を引き起こすことがあります。
また、ヒトパピローマウイルス(HPV)は、放置すると子宮頸がんのリスクが高まります。
性病は他人にも感染させるリスクがあるため、放置することで感染拡大する可能性があります。特に、自覚症状がない性病は、感染しているかもしれないと気づかずに他人に感染させてしまう危険性があります。
そのため、性病を放置しないで、検査を受けることが大切です。
性病は早期治療が必要
性病は早期治療が必要であり、その理由は以下のとおりです。
- – 早期治療で症状の進行を防ぐことができる
- – 重篤な健康被害を引き起こすリスクを減らすことができる
- – 感染拡大を防ぐことができる
性病検査を受けることで早期発見し、速やかに治療を始めることが、自身の健康と他者への感染リスクを低減するために重要です。
編集部
性病(性感染症)を放置すると、さまざまなリスクがあります。
具体的な症状が出ていなくても、違和感や心当たりがある場合h、すぐに性病検査を受けるようにしましょう。
性病検査を受けるタイミング
性病検査は、不安がある方や症状に気付いた方向けです。タイミングは主に3つ、身体の違和感がある場合、パートナーが性病の可能性がある場合、自身が性病かもしれない心当たりがある場合です。
- 股間や喉など、身体に違和感がある
- パートナーが性病、もしくは性病かもしれない
- 自分が性病かもしれない心当たりがある
股間や喉など、身体に違和感がある
股間や喉など、体に違和感がある場合は性病検査を受けましょう。
性病の症状は、股間や喉など様々な箇所に現れることがあります。
例としては、排尿時の痛み、膣や陰茎のかゆみ、出血、デリケートゾーンの赤みや腫れなどです。また、喉に違和感がある場合、口内性交時に性病が感染した可能性もあります。
そんな症状がある場合、無視せず速やかに性病検査を受けることが大切です。
パートナーが性病、もしくは性病かもしれない
パートナーが性病に感染しているかもしれないと感じた場合、性病検査を受けるべきです。
自分に症状が見られなくても、性病は無症候性の段階があります。恋人や配偶者が性病であったり症状があれば、感染の可能性を否定できません。
相手と一緒に検査を受けることで、問題解決に繋がります。
自分が性病かもしれない心当たりがある
性病に感染する恐れのある行為や、性病に感染した可能性がある出来事がある場合は、速やかに性病検査を受けましょう。
性交渉において、コンドームを使用せず性病に感染するリスクが高まることや、不特定多数の相手と性交渉を持つことが感染リスクにつながります。自己判断せず、専門家の意見を求めることが大切です。
性病かも?性病の初期症状を性病ごとに解説
性病は早期発見が大切です。そこで、性病の種類ごとの初期症状を解説し、注意すべきポイントをお伝えしましょう。
淋病
淋病は性行為によって感染する性感染症です。
初期症状は、感染後2~7日で現れることが多く、男性では尿道からの膿性分泌物、排尿時の痛みが特徴です。女性の場合は無症状であることが多いですが、膣からの異常分泌物や排尿時の痛みが見られることがあります。
また、発熱、腹痛、関節痛、口内炎、喉の痛みなど全身症状も出る可能性があるため、注意が必要です。
症状が出るまでの期間 | 感染後2~7日 |
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男性の初期症状 | 尿道からの膿性分泌物 排尿時の痛み |
女性の初期症状 | 膣からの異常分泌物 排尿時の痛み |
梅毒
梅毒はティファニア・パリドゥムという細菌が原因となる性感染症で、感染初期の症状は、感染部位に硬くて円形の潰瘍ができることが特徴です。
感染後2~3週間後に、この潰瘍が出現しやすく、そして1~2か月程度で自然に治ることがありますが、梅毒自体は治ることはありません。
梅毒の症状は進行により4つのステージ(初期、二次、潜伏、後期)に分かれます。初期では潰瘍とリンパ節の腫れが見られますが、症状が進行すると発疹や全身症状が現れるため、早期治療が重要です。
症状が出るまでの期間 | 感染後2~3週間後 |
---|---|
男性の初期症状 | 感染部位に硬くて円形の潰瘍 |
女性の初期症状 | 感染部位に硬くて円形の潰瘍 |
クラミジア
クラミジアは細菌感染による性感染症で、初期症状は感染後1~3週間で表れることが一般的です。
男性の初期症状は、排尿時の痛みや尿道からの膿性分泌物が特徴です。
女性の初期症状は、無症状であることが多いですが、異常な膣分泌物、尿道炎、子宮頸管炎のような症状が現れることがあります。
クラミジア感染は無症状の場合が多いため、定期的な検査が重要です。
症状が出るまでの期間 | 感染後1~3週間 |
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男性の初期症状 | 排尿時の痛み 尿道からの膿性分泌物 |
女性の初期症状 | 異常な膣分泌物 尿道炎 子宮頸管炎 |
性器ヘルペス
性器ヘルペスは、主にHerpes simplex virus(HSV)によって引き起こされる性感染症です。初期症状について解説します。
性器ヘルペスの初期症状は、感染後3日から7日ほどで現れることが多く、次のような症状があります。
- 痒みや痛みを伴う性器周辺の赤み
- 小さな水疱(水ぶくれ)の発生
- 水疱が破れてできる潰瘍(かさい)
また、初期症状として、腫れたリンパ節や発熱、全身倦怠感なども感じることがあります。性器ヘルペスの症状は悪化することもあるため、性感染症疑いの症状があれば速やかに医療機関を受診しましょう。治療には抗ウイルス薬が使われます。
症状が出るまでの期間 | 感染後3日から7日 |
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男性の初期症状 | 痒みや痛みを伴う性器周辺の赤み 小さな水疱(水ぶくれ)の発生 水疱が破れてできる潰瘍(かさい) |
女性の初期症状 | 痒みや痛みを伴う性器周辺の赤み 小さな水疱(水ぶくれ)の発生 水疱が破れてできる潰瘍(かさい) |
尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因となる性感染症で、初期症状を解説します。
尖圭コンジローマの初期症状は、感染後1~6ヶ月ほどで現れることが多いです。主な初期症状は以下の通りです。
- 性器周囲や肛門周辺にできるイボ状の発疹
- かさぶたを伴う痒みや痛み
- おりものの増加や性交痛
尖圭コンジローマの症状は進行すると大きなイボに発展することがあります。症状が現れたら、専門の医療機関に相談しましょう。治療には外科的切除や薬物療法があります。
症状が出るまでの期間 | 感染後1~6ヶ月 |
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男性の初期症状 | 性器周囲や肛門周辺にできるイボ状の発疹 かさぶたを伴う痒みや痛み おりものの増加や性交痛 |
女性の初期症状 | 性器周囲や肛門周辺にできるイボ状の発疹 かさぶたを伴う痒みや痛み おりものの増加や性交痛 |
性病検査にはどんな方法がある?
性病検査にはさまざまな方法があります。以下に一般的な検査方法を説明します。
- 血液検査
主にエイズ(HIV)や梅毒の検査に用いられます。採血によってウイルスや抗体の有無を調べます。 - 尿検査
淋病やクラミジアの検査で用いられることが多いです。尿中に存在する細菌やウイルスを調べます。 - 細胞検査
子宮頸がんや尖圭コンジローマの検査に使われます。性器や肛門の粘膜から採取した細胞を調べます。 - 分泌物検査
トリコモナスやカンジダなどの感染症の検査に用いられます。性器から分泌される液体を検査します。
性病検査は、無症状でも感染を確認することができるため、定期的に受けることが重要です。結果によっては、早期治療や感染拡大の防止が可能となります。
医療機関や性病検査キットも利用できるため、気軽に検査を受けましょう。
性病検査を受けた後の流れ
性病検査を受けた後、結果によって対応が異なります。検査結果の受け取り方法はクリニックによって違いがあるため、確認しましょう。結果が陰性なら安心ですが、陽性だった場合は早急に治療を始める必要があります。
また、パートナーへの連絡も大切です。
陰性だった場合
陰性だった場合は、性病に感染していないことが確認できます。
しかし、完全に安心する前に、潜伏期間や再検査の必要性を考慮しましょう。性病によっては、感染から一定期間経つと検査結果が正確に出ます。
再検査が必要な場合もあるため、医師のアドバイスに従ってください。
陰性であっても、今後も性行為の際は適切な保護を心がけ、感染リスクを低減しましょう。
陽性だった場合
陽性だった場合は、感染していることが確認されます。
まずは落ち着いて、医師の指示に従い治療を始めましょう。早期発見・治療が重要であり、パートナーにも連絡し、検査を受けるよう勧めましょう。
パートナーへの感染を防ぐだけでなく、再感染のリスクも減らせます。
性病検査は受けた方がいいのかについてよくある質問
Q. 性病検査は定期的に受ける必要がありますか?
性病検査の定期受診の必要性は、個人の性行動やリスクによって異なります。
性的リスクが多い場合は定期的な性病検査が必要
異性交遊が多い方や性行為で避妊具を使用していない場合は、定期的に検査を受けることが望ましいです。また、新しいパートナーと性行為を行う前や、性行為後に異常がある場合も受けましょう。
無症状の性病もあるため、自分の健康とパートナーの安全のため、定期検査は大切です。
Q. 性病検査を受けないとどうなりますか?
性病検査を受けないと、まず感染の有無が確認できません。
これは自分自身の健康リスクを把握できないという問題だけでなく、周囲の人にも感染のリスクが広がってしまいます。また、性病の症状は初期段階では分かりにくいことも多く、放置することで症状が悪化し、治療が困難になる可能性があります。
具体例として、クラミジアや淋病は無症状で進行することがあるため、検査を受けなければ感染に気付かないことが多いです。
放置された場合、不妊症や子宮外妊娠などの重篤な症状が発生することがあります。
Q. 性病検査を選ぶことができますか?
はい、性病検査は選ぶことができます。
性病検査にはいくつかの種類があり、自分が感染していると疑われる性病や特定の症状に合わせて検査を選択することができます。
たとえば、
- エイズウイルス検査
- クラミジア検査
- 淋病検査
- 梅毒検査
などが一般的です。
また、病院やクリニック、自宅での検査キットなど、検査方法も選択できますので、自分の状況に合った方法で検査を受けることができます。
Q. 性病検査が陰性だったら安心ですか?
性病検査が陰性だった場合でも、完全に安心することは難しいです。
性病検査が陰性でも、少しの間様子見が必要
なぜなら、性病の感染が検査で確認できるようになるまでのウィンドウ期と呼ばれる期間があるため、陰性でも感染している可能性があるからです。
潜伏期間は病原体や感染経路によって異なり、エイズウイルスの場合は2週間~数ヶ月と広範囲です。
陰性で安心せず、リスク行動があった場合は定期的に検査を受けることが大切です。
性病検査は受けた方がいい|まとめ
性病検査は受けた方がいい理由として、感染の有無を確認でき、自分自身と周囲の人の健康リスクを把握できることが挙げられます。また、性病(性感染症)は、症状が悪化する前に早期発見・治療が可能です。
もし、違和感がある、心当たりがある場合は、すぐに性病検査を受けるようにしましょう。
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