すぐにできる花粉症予防とは?薬以外の即効性の期待できる予防法や花粉症にならない人の特徴まで徹底解説!

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「花粉症ってどうして発症するの?」「予防できるなら花粉症にならないようにしたい」そんな方に向けて、この記事では次のことを解説します。

  • すぐにできる花粉症予防法
  • 即効性が期待できる花粉症予防法
  • 花粉症にならない人の特徴
  • 花粉症予防の前に知っておきたい花粉事情

ぜひこの記事を花粉症予防の参考にしてくださいね。

まずは花粉症の重症度チェックをしてみよう

花粉症重症度セルフチェック_画像

画像引用:ウェザーニュース

この表は花粉症に見られる症状と程度で、重症度をチェックできるようになっています。重症度が高くても、命に関わるような症状ではありません。

しかし花粉症でもまれに、全身に症状が出現するアナフィラキシー反応が生じることがあります。最悪の場合死に至ることがある反応のため、医師の正確な診断・治療が必要です。また花粉症は、症状が出る前の初期治療で改善できる可能性があります。

参考:アレルギーポータル「主なアレルギー疾患」

花粉症予防方法とは|すぐにできる対策方法を伝授!

花粉症予防方法とは|すぐにできる対策方法を伝授_画像

花粉症の発症を防ぐ方法があるのを知っていますか?花粉症予防法では、これから発症することを予防したり、症状を軽くすることが期待できます。すでに花粉症の方の症状を完全に抑えることは難しいため、あくまで軽減することが目的です。

この項目では、花粉症予防策を5つご紹介します。

予防策1:花粉症予防に効果的な食べ物を摂る

花粉症予防に効果的な食べ物

・ヨーグルト
・青魚
・梅干し

花粉症予防に効果的な食べ物として有名なのが、ヨーグルトなどの乳製品や青魚、梅干しです。上記の他にも次のような食べ物が効果的です。

  • チョコレート
  • れんこんなどの根菜
  • きのこ類
  • 緑茶

チョコレートに含まれるカカオポリフェノールは、アレルギー症状を抑える働きが期待できます。緑茶にはアレルギー誘発物質の働きを抑えるとされるカテキンが含まれているため、花粉症予防に効果があると考えられています。

参考:大正製薬「花粉症にお悩みの方必見!食べ物で美味しく花粉症対策!」

逆に悪化する可能性のある食べ物

花粉症予防に効果がある食べ物を紹介しましたが、逆に悪化させてしまうとされる食べ物もあります。

  • トマト
  • メロンやスイカ
  • 脂質の多い食べ物
  • お酒

イネ科の花粉症の方やスギ花粉症の方がメロンやトマトを食べると、口腔アレルギーの症状が出やすくなるといわれています。該当する花粉症の方は摂取を控えるようにしましょう。

参考:大正製薬「花粉症にお悩みの方必見!食べ物で美味しく花粉症対策!」

予防策2:花粉について知っておく

花粉症を予防するためには、花粉症について知っておくことも大切です。花粉症と一言に言いますが、花粉の種類はスギやヒノキ、イネ科などさまざまです。花粉の種類ごとに、次のことをチェックしましょう。

  • いつごろから飛散するのか
  • シーズン中はその日の飛散量

また花粉症予防に関する情報もチェックしておくと良いですよ。次のことも実施しましょう。

  • 花粉症の症状がない方も将来に備えてマスクなどで予防する
  • 飛散量が多い日は外出を控える

花粉についてより知りたい方はこちら

参考:医療法人秀皓会ふなもとクリニック「花粉症は予防が大切!花粉症にならないために知っておくべき予防と対策とは?」

予防策3:生活習慣を見直す

花粉症の症状をひどくさせないためには、バランスのとれた食事・早寝早起き・適度な運動といった生活習慣を整えることも重要です。睡眠不足や不規則な生活は、ホルモンバランスの乱れや免疫機能の低下を招きます。生活習慣を整えることで正常な免疫機能を保ち、アレルギー反応の発症を抑えることに繋がります。

免疫機能を高めるためには、他にも次のことに気をつけましょう。

  • お酒を飲みすぎない
  • タバコを控える

参考:厚生労働省「平成22年度花粉症対策」

予防策4:服装や寝具など日々の習慣に一工夫する

花粉症を予防するには服装や寝具などにも気をつけて、日々の習慣に一工夫加えるようにしましょう。

  • 服装はツルツルとした素材のものを選ぶ
  • 布団の天日干しはせずに乾燥機を使う
  • しっかり窓を閉める・網戸用のフィルターを取り付ける

服や干した寝具に花粉が付着して自宅に持ち込まれる可能性があり、持ち込まれた花粉はアレルギー反応を助長します。寝具を天日干ししたい、春の空気を取り入れたいという方も、花粉症予防のためには控えるようにしましょう。

参考:福島県「花粉症の予防について」

予防策5:花粉症予防内服薬はピークより早めに飲む

花粉症の治療に使われる内服薬は、症状が出始める前に飲み始めましょう。症状が出る前に飲み始める治療は初期治療と呼ばれ、2月初旬ごろから飲み始めます。初期治療には「抗ヒスタミン薬」を処方されることが多いです。

初期治療は症状が出始めた後に飲み始めるよりも、高い効果が期待されます。「2月初旬から飲むの?」と抵抗がある方は、飛散予想日を調べておき、その1週間前から内服を始めると良いですよ。

参考:一社アレルギー科こどもクリニック「スギ花粉と予防内服について」

花粉症を和らげる即効性が期待できる予防方法

花粉症を和らげる即効性が期待できる予防方法_画像

花粉症の治療には、対症療法と根治療法の2種類があります。症状を緩和する治療を対症療法と呼びます。根治療法は症状を起こす病気を治療する方法で、根本的な解決を求める方向けの治療です。

この項目では、対症療法と根治療法、それぞれの治療方法について解説していきます。

花粉症を和らげる「市販薬」による花粉症予防

花粉症を和らげる市販薬の種類

・アレルギール
・レスタミン
・ポララミン

花粉症のお薬に即効性を求める場合は、上記の第1世代抗ヒスタミン薬を使用します。「クロルフェニラミン」「ジフェンヒドラミン」が主成分として使用されており、即効性がありますが、脳への影響が大きく副作用が強く出ます。

眠気が出ては困る方や不安がある方は、副作用を抑えて開発された第2世代抗ヒスタミン薬を使用しましょう。市販薬による花粉症治療は、対症療法に分類されます。

参考:巣鴨千石皮ふ科「抗アレルギー薬一覧(第二世代抗ヒスタミン薬)」

花粉症を和らげる「点鼻薬」による花粉症予防

花粉症治療に使用される点鼻薬には、次のものがあります。

  • ステロイド点鼻薬
  • 抗ヒスタミン点鼻薬
  • 血管収縮剤

ステロイド点鼻薬は即効性がありませんが、副作用もほぼ出ません。抗ヒスタミン点鼻薬は即効性がありますが、眠気の副作用が出る場合があります。

血管収縮剤は市販でも購入しやすく人気ですが、鼻の血管を傷つけるため長期間の使用はできません。血管収縮剤は症状を抑える即効性に特化しており、対症療法に分類されます。

参考:南東北病院「花粉症を抑える点鼻薬」

花粉症を和らげる「点眼薬(目薬)」による花粉症予防

花粉症治療に使われる点眼薬には3種類あります。

  • ステロイド点眼薬
  • 抗アレルギー点眼薬
  • 免疫抑制点眼薬

ステロイド点眼薬は、他の治療を行っても十分な効果が見られない場合や、症状が強い場合などに使用されます。効果は強いですが、副作用のリスクも高いため使用には慎重にならなくてはなりません。

抗ヒスタミン薬は抗アレルギー点眼薬に含まれます。免責抑制点眼薬は免疫反応を抑えることができ、症状が強い場合も使用可能です。いずれも対症療法です。

参考:おうち病院「花粉症で目がかゆいなら点眼薬を!市販・処方の点眼薬の種類と使用時の注意点を解説」

「手術治療」による予防治療

「花粉症が手術で治るの?」と驚いた方もいるかもしれません。実際に花粉症はアレルギー反応が原因で鼻水やくしゃみが出るため、手術によって治せるというわけではありません。

花粉症治療で行われるレーザー手術は、鼻詰まりやくしゃみ、鼻水が出づらい粘膜に変えることができます。レーザー手術の他には、後鼻神経の数本を切断して、アレルギー反応を抑える方法もあります。いずれも対症療法です。

参考:こにし耳鼻咽喉科「アレルギー性鼻炎(花粉症)の手術(日帰り)」

「舌下免疫療法(免疫療法)」による予防治療

舌下免疫療法(免疫療法)は、花粉症を根本から治す根治療法です。舌下免疫療法ではスギ花粉のエキスを多く含む「シダキュア」というお薬を使用します。

舌下免疫療法に即効性はありませんが、治療を始めた次の飛散シーズンから効果を感じられることが多いです。治療期間は3〜5年程度で、毎日飲み続ける必要があります。

治療後は服用を止めても、7〜10年程度花粉症の症状が抑えられた状態が続き、中には完治する人もいます。

参考:横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック「花粉症の治療~対症療法と根治治療」

花粉症にならない人なる人の違い|花粉症のメカニズムとは

花粉症は鼻などから体内に入った花粉を、異物として認識することで発症します。花粉を異物と判断した時に生まれるIgE抗体という物質は、異物を体外へ排除するためにくしゃみや鼻水などの症状を起こします。花粉症は異物から体を守ろうとしているわけです。

しかし花粉症の症状は、体を守るための反応だとわかっていても辛いものですよね。そこで次からは、花粉症にならない人の特徴を3つご紹介します。

花粉症にならない人なる人の違い①遺伝

花粉症になる理由で大きいのが遺伝です。花粉症を発症する人は、花粉に対するアレルギー素因を持っています。アレルギー素因を持ち、抗体生成量が許容量を超えてしまうと花粉症を発症してしまうのです。

ロート製薬さんが行った調査では、両親ともに花粉症の場合の子供が花粉症である確率は、両親ともに花粉症ではない場合の子供が花粉症である確率の約3.7倍という結果が出ました。

参考:ラクトライフ「花粉症になる人とならない人」

花粉症にならない人なる人の違い②環境

住んでいる環境も花粉症の発症に関わります。花粉に対するアレルギー素因を持っていても、花粉を吸った量が少なく許容量を超えていない人は花粉症の症状が出ません。このパターンの人はこれから先、花粉を吸い続けることで発症する可能性があります。

しかしこのタイプの人が花粉の飛散量が少ない地域に住むことで、花粉症になる可能性を下げることができます。例えばスギの木が生息していない沖縄に住む人は、花粉症になりません。

参考:第一三共ヘルスケア株式会社「全国の半数以上が“花粉症持ち”であることが判明!最も多い都道府県は「静岡県」 “花粉症持ち”の約8割が症状による「仕事や勉強への支障」を実感」

花粉症にならない人なる人の違い③生活習慣

生活習慣を整えることで、花粉症の症状を抑えることも可能です。生活習慣を整えるためには次のことを意識しましょう。

  • 適度な睡眠や運動
  • バランスの良い食事
  • 飲酒習慣を見直す
  • 禁煙する
  • 体を冷やさない
  • ストレスを溜め込まない

生活習慣を整えると、粘膜の防御機能や免疫力を高めることができます。それにより発症を遅らせたり、症状を軽減することが可能です。禁煙や禁酒が難しいという方は、その他のことから取り入れると良いですよ。

参考:ラクトライフ「花粉症になる人とならない人」

花粉症予防前にしっておきたい花粉事情

花粉症予防を闇雲に試すのではなく、効果的に行うためには、花粉事情についてよく知っておくことが大切です。始める前に知っておけば、必要以上に悩むこともありませんよ。

この項目では、花粉症予防を実際に試す前に知っておきたい花粉事情について解説します。

花粉が飛びやすい気象条件がある

花粉が飛びやすい気象条件があることを知っていますか?花粉が飛びやすい気象条件には、次のようなものがあります。

  • 晴天または曇天の日
  • 雨が降った次の日
  • 日中の最高気温が高めの日
  • 乾燥している日
  • 風が強い日

また、花粉が飛びやすい時期についても知っておきましょう。ここ数年のスギ花粉のピークは2月下旬から3月、ヒノキ花粉のピークは3月下旬から4月中旬前後です。毎年発表されますのでチェックしましょう。

参考:協和キリン株式会社「花粉症ナビ」

雨の日でも花粉予防はしておくべき

一般的に雨の日は花粉の飛散量が減るといわれています。しかし花粉の飛散量が減るからといって油断してはなりません。

  • 普段は花粉症の薬を飲んでいるけど飲まなかった
  • マスクをしなかった

雨だからと上記のようなことをすると、翌日に症状がひどくなることがあります。また雨の日でも、マスクは喉や鼻の粘膜を守るために着用するようにしましょう。

参考:ウェザーニュース「花粉症、「雨の日は大丈夫」は間違い!?その原因と対策とは」

室内には花粉を持ち込まないことを意識する

換気や帰宅の際に、花粉は家の中に入ってきます。花粉症の方にとって、室内でも花粉を感じる環境はストレスですよね。

花粉症の症状を軽減する・花粉症の発症を遅らせるためにも、室内の花粉は減らさなくてはなりません。そこで家の中に持ち込まないために、次のことを心がけましょう。

  • 家に入る前に服や髪の花粉を払う
  • 外出から帰ったら手洗いうがい、洗顔をする
  • 外出着を部屋に持ち込まない
  • 加湿器を使って湿度を上げる
  • 昼間は換気を避ける

参考:厚生労働省「花粉症予防行動に関する普及啓発について」

症状がひどくなる前から予防を始める

花粉症は症状がひどくなる前から予防を始めましょう。花粉症対策をしたいと思っている方の中には、「花粉症の症状が出てから治療を受けたり薬を飲めばいい」と思っている方も少なくありません。

しかし一度花粉症の症状が出ると、鼻の粘膜はどんどん敏感になり症状が悪化していきます。そのため症状が出る前から、お薬などで花粉症予防をすることが大切です。

参考:アレジオン「花粉症対策早めの対策で花粉症をケアしよう」

花粉症予防は早めの対策が大切!けど花粉症シーズンは医療機関が混む…

花粉症予防は早めに対策することが大切だと、ここまで解説してきました。そこで花粉症予防のため、すぐに病院に行きたいと考えた方もいることでしょう。

しかし花粉症シーズンの病院は、かなり待ち時間が発生する可能性があります。花粉症の症状に毎年悩んでいる方は早めに病院に行きますし、「今年はひどいから薬が欲しい」という方もいます。

そんな長い待ち時間に抵抗がある方には、オンライン診療がおすすめです。

オンライン診療ならいつでもどこでも花粉症予防薬が手に入る

オンライン診療メリット ・待ち時間の削減 ・自宅に薬が届く ・予約が取りやすい

オンライン診療の1つ目のメリットは、長い待ち時間がない点です。予約を取ったらその時間に診療が始まります。通院にかかる時間やコストを削減でき、自宅で花粉症予防薬を受け取れるのも魅力です。

また病院では希望の日時に予約が取れないこともありますが、オンライン診療は予約の枠が細かく設定されており、予約が取りやすいのも特徴です。

花粉症予防をするならオンライン診療の検討を!

この記事では、花粉症にならないためにできる予防方法について解説してきました。この記事のポイントは下記です。

  • 花粉症を予防できる食べ物を摂取する
  • 生活習慣を整える
  • 飛散前に予防を始める
  • 根治療法は舌下免疫療法
  • 飛散時期にはオンライン診療を活用

辛い花粉症の症状を抑えるためにも、この記事を参考に花粉症予防策を実施してみてくださいね。