くしゃみや鼻水が止まらない原因は花粉症?家の中でもできる対処法についても徹底解説!

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「花粉症じゃないのにくしゃみと鼻水が止まらない」
「くしゃみが止まらない原因がわからない」

上記のようにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事では、くしゃみが止まらない原因について、花粉症か花粉症以外かで分けて解説します。各原因に対する対処法についても解説しているため、くしゃみが止まらないとお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

花粉症だけじゃないかも!?
くしゃみや鼻水が止まらない5つの原因

くしゃみや鼻水が止まらない原因は人により異なります。くしゃみや鼻水が止まらない原因として考えられる5つの原因は以下のとおりです。

  • 花粉症
  • 風邪
  • アレルギー性鼻炎
  • 寒暖差アレルギー
  • モーニングアタック

以下では、各原因について解説します。

ご自身に思い当たる原因がないか確かめてみましょう。

花粉症

花粉症は、スギやヒノキなどの植物に夜花粉が原因のアレルギーです。

花粉症の症状は花粉を吸い込むことで症状が発症し、付着しやすい鼻と目にとくに現れやすいです。

症状の中でも、くしゃみや目のかゆみ、鼻水、鼻詰まりなどがよく見られます。

症状の重症度により、喉の違和感や微熱、倦怠感なども現れ、風邪やほかの病気と見分けがつかない可能性もあるため注意が必要です。

また、花粉症は医学用語として「季節性アレルギー性鼻炎」とも呼ばれています。

花粉症が重症化してしまうと日常生活においても影響が現れるため、鼻に症状が出やすい場合は医療機関の診察を検討してみましょう。

風邪

風邪を引くとくしゃみや鼻水が止まらない症状が現れます。

くしゃみが出る原因は、体内に入り込んだウイルスを体外へ排出しようとし、身体が異物を取り除こうと反応しているからです。

花粉症と区別がつきにくい場合がありますが、発熱や喉が痛い、鼻水や倦怠感が現れている場合は風邪を引いている可能性が高いです。

また、風邪が長引くと中耳炎を引き起こす可能性も高まります。

くしゃみが止まらず発熱が見られる場合は、風邪であるといえるでしょう。

アレルギー性鼻炎

花粉やハウスダストなどのアレルゲンが体内に入ると、防衛反応としてくしゃみがでます。

発熱していないのにくしゃみや鼻水が止まらない場合は、アレルギー性鼻炎である可能性が考えられるでしょう。

花粉症は決まった季節に起こる季節性のアレルギー性鼻炎ですが、年中症状が現れるものもあります。

年中現れるアレルギー性鼻炎の原因は、ハウスダスト、ダニ、ペットなどです。

アレルギー性鼻炎は、家の中にいても現れる症状であるため十分に注意が必要です。

寒暖差アレルギー

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寒暖差アレルギーは、朝晩の激しい気温の変化や温度差が大きい際に起こる症状です。

寒暖差アレルギーの正式名称は「血管運動性鼻炎」であり、症状がアレルギー反応と似ていることから「寒暖差アレルギー」と呼ばれています。

寒暖差アレルギーによりくしゃみが出る原因は、自律神経の乱れです。

現時点では、寒暖差アレルギーによる症状の治療法はないといわれています。

季節の変わり目や寒暖差が激しい季節にくしゃみが止まらなくなる方は、寒暖差アレルギーである可能性が高いでしょう。

寒暖差アレルギーの見分け方

寒暖差アレルギー 鼻水・くしゃみ
アレルギー性鼻炎 鼻水・くしゃみ・目のかゆみ
風邪 発熱・せき/息苦しさ・鼻水(サラサラ→ドロドロ)

モーニングアタック

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モーニングアタックとは、朝目覚めたときにくしゃみが止まらない症状です。

起床時の自律神経の乱れによりくしゃみが出て、アレルギー性鼻炎や鼻炎にも症状がよく似ています。

モーニングアタックによるくしゃみは一時的なものであるため、時間が経つと治まるでしょう。

朝起きてからくしゃみが止まらない症状でお悩みの場合、モーニングアタックの可能性があることを考えておきましょう。

花粉症はいつがひどくなる?

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くしゃみが止まらない原因が花粉症である場合、とくに春頃にくしゃみや鼻水が止まらなくなります。

花粉の飛散量がとくに多くなり、花粉症を引き起こしやすい時期は、1日のうちでも12〜15時頃と18時頃といわれています。

また、天候により花粉の飛散量は異なるため、いつ頃がひどくなりやすいか事前に確認しておく必要があります。

以下では、とくに花粉の症状がひどくなるタイミングについて解説します。

起床時

起床時は花粉症がひどくなりやすいです。

朝に花粉症の症状がひどくなる理由は、自律神経が関係しているといわれています。

起床時は副交感神経系が交感神経優位に切り替わるため、鼻の粘膜が敏感になりやすくなります。

さらに、夜間に床に落ちた花粉を吸い込んだり、布団に付着した花粉が舞いやすくなっていたりすることも、花粉症がひどくなる原因です。

夜も花粉はなくならない

花粉のピークは昼と夕方頃といわれていますが、夜になれば花粉が飛ばなくなるというわけではありません。

気温の低下だけでなく、人の動きにより地面や床に落ちている花粉は再度飛び散ります。

また、アレルギー性鼻炎は時間差で症状が現れることがあります。

通常は、花粉を吸い込んでから数十分程度で発症しますが、鼻詰まりは花粉を吸い込んで6〜10時間経過した夜間に症状が見られることを理解してお起きましょう。

お風呂上がり

入浴後にくしゃみが止まらなくなる方も多くいます。

入浴すると日中に身体に付着した花粉を洗い流せますが、お風呂上がりはくしゃみがひどくなりやすいです。

お風呂に入ると、副交感神経が優位になります。

入浴してから交感神経が活発になると、鼻の粘膜は過分になり、くしゃみや鼻水などの症状が現れやすくなります。

また、バスマットや部屋着に花粉が付着した場合にも、くしゃみや鼻水が現れやすくなるでしょう。

くしゃみが止まらない場合は何科を受診するべき?

くしゃみや鼻水が止まらない場合、病院で診察してもらおうと考える方も少なくないでしょう。

しかし、病院には診療科が多くあるため、何科にかかればいいかわからないと悩む方もいらっしゃるでしょう。

くしゃみが止まらない場合は以下の診療科を選びましょう。

  • 耳鼻科・耳鼻咽喉科
  • 小児科
  • 内科
  • 眼科
  • アレルギー科

以下では、各診療科の特徴について解説します。

耳鼻科・耳鼻咽喉科

耳鼻科・耳鼻咽喉科は、鼻、耳、のどを専門的に診察している診療科です。

そのため、くしゃみや鼻水、鼻詰まりなどの鼻炎症状が気になる場合は、耳鼻科または耳鼻咽喉科を受診しましょう。

耳鼻科・耳鼻咽喉科で原因がわかれば、くしゃみや鼻水に効果的な対応をしてもらえます。

小児科

子どもがくしゃみや鼻水が止まらない場合は、小児科で診てもらいましょう。

子どもの症状の場合、薬の選び方や薬の量などで大人と異なります。

耳鼻咽喉科や内科などでも、子どものことを考慮して薬を処方してもらえますが、幼い頃から診てもらっている小児科がある場合は、まずはかかりつけ病院で相談してみましょう。

内科

内科は15歳以上の方が対象であり、怪我の治療や手術などの外科的な治療が必要ない疾患のほとんどを診療しています。

風邪の治療は内科でも診察してもらえますが、アレルギーの一種である花粉症の治療にも対応しています。

そのため、くしゃみや鼻水に関する問題がある場合は内科で診察を受けるのも手段の一つです。

眼科

眼科では、目やまぶた、目の筋肉、涙などの器官を診療しています。

花粉によるアレルギー性結膜炎で目のかゆみや充血、目ヤニ、まぶたなどの症状がある場合は、眼科を受診するといいでしょう。

ステロイド点眼薬を処方してもらった場合は、緑内障の副作用が出る場合があるため、医師の説明をよく聞いて使用してください。

眼科で眼圧検査を受けながら、以上がないかを定期的にチェックすることも重要です。

アレルギー科

アレルギー科は、アレルギー性疾患を専門に診察している診療科です。

日本アレルギー学会が認定しているアレルギー専門医がくしゃみや鼻水などアレルギー性が高い症状の診察をしてくれます。

クリニック名に「アレルギークリニック」と記載されていたり、診療科目に「アレルギー科」を掲げていたりする場合は、アレルギー専門医が診療を行っているでしょう。

花粉症に対する治療は診療ガイドラインがあるため、どこで診察を受けても大きな変化はありません。

しかし、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状が重症である場合は、アレルギー専門医がいる病院を受診するといいでしょう。

くしゃみが止まらないときの対処法

くしゃみが止まらずにお悩みの場合、各原因に合う対処法を行う必要があります。

症状が重症である場合は、ご自身でどうにかしようと思わず、医療機関を受診することが重要です。

以下では、くしゃみの原因ごとの対処法について解説します。

風邪の場合

くしゃみの原因が風邪の場合、根本の原因である風邪を治療することが重要です。

風邪を治療するためには、十分に体を休めて身体が冷えないように身体を温めてください。

冷たい空気医はくしゃみが出やすくなるため、室内も温かく保ってください。

暖房により空気の乾燥が気になる方は、室内を加湿して適度な湿度を心がけましょう。

風邪薬を服用し、鼻うがいをすると風邪の症状も徐々に和らいでいきます。

ドラッグストアでも風邪薬や鼻うがいの液は手に入りますが、症状がひどい場合は医療機関を受診しましょう。

アレルギー性鼻炎の場合

アレルギー性鼻炎の場合、アレルギー物質と触れないように生活してください。

花粉症の方であれば、外出時にはマスクやメガネを身に着け、帰宅後は衣類に付着した花粉を落として室内に花粉を持ち込まないようにしましょう。

ハウスダストアレルギーの方の場合、室内を定期的に掃除することが重要です。

毎日何時間かけて掃除しなくても問題ありませんが、定期的にカーペットやカーテンを洗ってアレルギー物質を取り除くようにしてください。

寒暖差アレルギーの場合

寒暖差アレルギーの方は、マスクを着用すると予防効果が期待できるでしょう。

外出の際はマスクを着用し、大きな温度差に対応できるよう衣服で温度調整を行うといいでしょう。

手足の温度差にも配慮する必要があるため、手袋や厚手の靴下を利用すると寒暖差アレルギーを未然に防げます。

冷え性の方は、カイロを活用すれば温かさを保つことができます。

とくに冷えやすい部位や気温が低い場合は、カイロを活用しながら身体に寒暖差がでないように気をつけるといいでしょう。

モーニングアタックの場合

モーニングアタックとは、副交感神経から交感神経に切り替わるときに発症する症状をいいます。

朝目が覚めてからすぐに起き上がるのではなく、布団のなかで手足を動かしながら徐々に全身を目覚めさせるようにしてください。

一気に交感神経に切り替わらないように配慮すると、モーニングアタックの症状を予防できるでしょう。

また、マスクの着用や部屋の加湿、室内の温度を高めることにより、モーニングアタックの症状を和らげることができます。

花粉症によりくしゃみが止まらないときの治療方法

くしゃみが止まらない原因が花粉症である場合、3つの治療方法があります。

  • 薬物治療
  • 手術
  • 舌下免疫療法

以下では、花粉症を治療する方法について解説します。

薬物治療

花粉症は、抗アレルギー薬の内服薬や点鼻薬、点眼薬などを使用して症状を和らげます。

症状のタイプや重症度により処方される薬は異なるため、ご自身の症状を具体的に医師に伝えて薬を処方してもらうことが重要です。

また、花粉症を和らげる薬はドラッグストアでも購入できます。

市販薬を使用する場合は薬剤師に具体的な症状を伝え、眠くならない薬があるなどの要望がある場合は事前に相談しておくと、ご希望に合う治療薬を提案してもらえます。

手術

花粉症により鼻詰まりがひどい場合、鼻の粘膜を切除し小さくし、鼻の通りをよくする手術をが行われます。

また、くしゃみや鼻水が止まらず、症状がひどい場合はくしゃみや鼻水に関係している神経を切断して症状を軽くする手術を検討するといいでしょう。

左右の鼻の穴を隔てている鼻中隔が曲がっている場合、鼻詰まりの症状は強く現れます。

そのため、鼻中隔湾曲矯正術が行われる場合があるでしょう。

くしゃみや鼻水、鼻詰まりの症状がひどい場合、手術による治療が必要である可能性があることを理解しておきましょう。

舌下免疫療法

舌下免疫療法は、スギ花粉やダニによるアレルギーを引き起こす原因物質が確定している方向けの治療法です。

アレルギーを引き起こしている花粉の高原エキスを身体に少しずつ入れて、慣らしていきます。

スギ花粉症やダニによるアレルギー性鼻炎の根本治療が可能である唯一の治療法でもあります。

舌下免疫療法は数年間続けて行う必要があり、即効性は期待できません。

しかし、舌下免疫療法を受けた70%程度の方に効果があるといわれています。

スギ花粉やダニによるアレルギー性鼻炎が原因でくしゃみや鼻水が止まらない場合は、舌下免疫療法を受けてみるといいでしょう。

くしゃみに対する検査方法

風邪の症状がなく、長期間くしゃみが止まらない状態が続いている場合、病院で検査を受けるようにしましょう。

検査により、アレルギー性であるか、またアレルギー性であった場合は何に対してアレルギー反応を起こしているかを調べられます。

くしゃみに対する検査方法は以下のとおりです。

  • 鼻汁好酸球検査
  • 血液検査
  • 皮膚テスト

以下では、各検査方法について解説します。

鼻汁好酸球検査

鼻汁好酸球検査は、鼻水の中に好酸球がどれくらい存在するかを検査する方法です。

好酸球は白血球の一つであり、アレルギー反応があると現れます。

綿棒で鼻水を接種するだけで検査できるため、痛みも感じない点でもメリットの一つです。

しかし、アレルギーの有無のみを確認できる検査であるため、アレルギー物質を確認する際には別の検査が必要になります。

血液検査

血液検査は、血液を採取してアレルギーの原因物質に対するIgEを確かめる検査方法です。

花粉やハウスダスト、ダニなどの原因物質を特定することにより、具体的な治療方針や日常生活の対策についても確認できます。

多種の原因物質に対して一度の血液検査で調べられるため、検査後1週間程度で結果が出ます。

皮膚テスト

皮膚テストは、アレルギー物質を皮膚につけて反応が出るか確かめる検査方法です。

少量の原因物質を貼りで皮膚につけて15分後の反応で検査結果がでます。

血液検査と比べてもすぐに結果が現れる点ではメリットとして挙げられるでしょう。

ただし、アレルギー治療薬を服用している場合、正確な結果が出ない可能性があります。

そのため、皮膚テストを受ける際は、一度薬の服用を中断しましょう。

くしゃみが止まらない症状に関するよくある質問

くしゃみが止まらない症状に関するよくある質問についてまとめました。

  • ストレスでくしゃみが止まらないことはありますか?
  • 風邪でくしゃみが出る理由はなんですか?
  • くしゃみが止まらない場合に効くツボはありますか?
  • くしゃみが止まらない原因はコロナですか?
  • 急にくしゃみが止まらなくなるのはなぜですか?

以下では、各質問について解説します。

ストレスでくしゃみが止まらないことはありますか?

ストレスが原因でくしゃみが止まらないこともあります。外部からのストレスにより自律神経のバランスが乱れると、鼻の粘膜の調節機能が乱れて鼻水が出たりくしゃみが出たりします。

ストレスや不規則な生活が続いてしまうと、自律神経が乱れてくしゃみが止まらなくなることもあるため注意が必要です。

風邪でくしゃみが出る理由はなんですか?

風邪によりくしゃみが出る理由は、体内に入り込んだウイルスを排出しようとしているからです。

くしゃみ以外にも発熱や喉の痛み、鼻水や倦怠感などの症状が現れている場合、風邪を引いている可能性もあるため、一度体調を確認することが大切です。

くしゃみが止まらない場合に効くツボはありますか?

くしゃみが止まらない場合に効くツボは存在します。とくに即効性があるツボは、迎香(げいこう)・外鼻(がいび)・魚腰(ぎょよう)などです。迎香は小鼻の脇にあるツボで、無意識のうちに押さえている方も多いです。

リラックスした状態で3秒〜6秒を押さえておくと効果が現れます。また、耳の付け根あたりには外鼻という鼻炎のツボがあります。外鼻をもみほぐすと鼻がスッキリする効果が期待できるでしょう。

魚腰は、眉中ともいう眉の中央にあるツボです。上に向けて押すと効果があり、小さな円をかくように刺激すると鼻がスッキリするでしょう。

くしゃみが止まらない原因はコロナですか?

くしゃみが止まらない原因が必ずしもコロナであるとは限りません。花粉症かコロナか症状に見分けがつかない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

花粉症の治療を受けても治まらず、喉の痛みや頭痛、倦怠感などの症状が現れた場合、コロナウイルスに感染している可能性が高いといえるでしょう。そのため、早めに医療機関を受診して原因を突き止めましょう。

急にくしゃみが止まらなくなるのはなぜですか?

急にくしゃみが出て止まらなくなる理由としては、アレルギー性鼻炎の可能性が高いといえるでしょう。アレルギー反応の場合、身体が異物を排除するためにくしゃみが連続して出ます。

鼻や喉の粘膜が刺激されると、くしゃみを誘発する神経反応が起こります。上記のような原因が重なると、急にくしゃみが出て止まらなくなるでしょう。

くしゃみが止まらない原因まとめ

本記事では、くしゃみがとまらない原因について解説しました。

くしゃみが止まらない原因は花粉症・風邪・アレルギー性鼻炎・寒暖差アレルギー・モーニングアタックなどが考えられます。

ただし、くしゃみや鼻水が止まらない症状が長引く場合、早めに医療機関を受診することが大切です。

くしゃみが止まらない原因を突き止めるためにも、医療機関を受診して早めに治療を行いましょう。