低用量ピルのデメリットとメリットを紹介!子宮頸がんになりやすいリスク・太る原因にもなるってホント?などのギモンを解説

「ピルのデメリットが気になる」
「ピルの副作用がひどいってホント?」

こんな悩みや疑問を持つ人のために、この記事ではピルで起こり得るメリット・デメリットの症状や原因を解説していきます。副作用でがんになるのは本当なのかも解説したうえ、ピルのオンライン診療おすすめクリニックなども紹介しているのでぜひ参考にしてみて下さい。

低用量ピルのデメリットについて

1.ピルを継続的に服用することで費用がかさむ
2.ピルを毎日飲むのが手間
3.血栓症のリスクが上がる

ピルを服用するうえでの、3つのデメリットを解説していきます。ピル処方は医師の診察のもと行われるため、不明点や気になることがある場合は必ず診察時に相談するようにしましょう。

①ピルを継続的に服用することで費用がかさむ

低容量ピルは妊娠などを望まない限り、服用し続けることで効果を期待できるといわれています。また、副作用等が軽減されるのは1〜3ヶ月経過後になるため継続服用が前提となります。
オンラインピル処方をしているクリニックは定期便等で1シート2,500円〜3,000円前後のものが多く、定期的な支出が発生することを念頭に置いておきましょう。

例)スマルナで継続服用するときの金額
1年処方(12シート)の場合、1シート2,380円(税込)
12枚(2,380円×12)+1,500円(別途必要な診察代)で年間30,060円(税込)の出費となります。
引用:スマルナ

②ピルを毎日飲むのが手間

ピルの効果は、シートの順番通りに毎日決まった時間に飲むことで期待ができます。服用に慣れるまでは手間と感じたり、数日の飲み忘れなどが起きてしまい、そのシートが使えなくなってしまう可能性があります
そのため、低容量ピルのシートには飲み忘れ防止の意味も含め数字などが振られている場合が多く、服用が何日目か分かりやすくなっているのが特徴です。

③血栓症のリスクが上がる

ピルの服用によるホルモン摂取で、決まった生理周期になることや経血の量が調整の効果が期待できます。ただし、ピルに含まれる卵胞ホルモンには血液を固まりやすくする作用もあるといわれており、血栓症のリスクが上がる可能性もあると考えられています。
血栓症とは
血栓症は、血液中にできた血栓と呼ばれる塊が血管を塞いでしまうことで起こる疾患です。
血栓(血液中にできた塊)が肺や脳で静脈を詰まらせてしまうと、重篤な症状を引き起こしてしまうことがあります。

低用量ピルの副作用はどんなもの?

1.吐き気
2.不正出血
3.むくみ
4.うつ
5.血栓
6.胸が張る

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ピルの副作用・副効用を解説!鬱になるってホント?

1.吐き気

画像;編集部作成

初めてピルを服用する場合、吐き気を生じることがあります。そのため、吐き気が生じにくい夕食後か就寝前に内服することがおすすめです。服用にあたって吐き気が心配な方は、受診時に医師へ相談のうえ、吐き気止めの処方をしてもらえないか聞いてみましょう。

2.不正出血

画像;編集部作成

不正出血は最も頻度の高いマイナートラブルで、初めてピルを服用する際の最初の1ヶ月に出血混じりのおりものや、少量の茶褐色の出血が続くことがあります。
ただし、2シート目以降で、ほとんどの方は症状がなくなるといわれているため、最初は服用を継続して様子を見ましょう。それでも長く続く場合は、別の原因の可能性も考えられるので、産婦人科を受診するようにしましょう。

3.むくみ

画像;編集部作成

むくみも初めてピルを服用する場合に出る症状の一つです。むくみはピルの服用に慣れてくるとしだいに治まることが多いと考えられており、飲み始めて3シート目くらいまでは服用の継続をしてみましょう。ただし、普段の生活に支障がでるような場合は医師に相談するようにしましょう。

4.うつ

画像;編集部作成

ピルの服用を開始すると、PMSのようなうつ症状が起こる人もいるようです。しかし、そのメカニズムについては分かっていません。万が一症状がある場合は、様子を見て必要な対策をとるようにしましょう。

PMSとは

月経前の3〜10日の間続く、精神的あるいは身体的な症状で、月経が開始すると軽くなったり、消失する症状のことです。

症状の例

・精神神経症状
情緒不安定イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、睡眠障害、自律神経症状としてのぼせ、食欲不振・過食、めまい、倦怠感などがあります。

・身体的症状
腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張りなどがあります。

参考:日本産科婦人科学会

5.血栓

画像;編集部作成

ピルの服用の副作用の中で、もっとも危険な副作用と考えられているのが血栓症です。血栓症とは、血管の中で血液が固まってしまって、血液が流れなくなってしまう症状です。
非常に稀な副作用といわれており、血栓症の例のほとんどは内服前からリスクがある方です。そのため、リスクと症状をきちんと知っていれば心配する必要はありません。

服用に注意が必要な方

画像;編集部作成
・喫煙者
・40歳以上の人
・肥満の人(BMIが30以上)
・前兆のない片頭痛のある人
・軽度の高血圧の人(妊娠中の高血圧の既往も含む)
・糖尿病や脂質異常症などにかかっている人
・家族が血栓症に関連する病気や乳がんにかかったことがある人
・授乳中の人
引用:血栓症になりやすい人の特徴と予防について | torch clinic
血栓症はその発生の前に前兆を認めることが殆どですので、低用量ピルを内服される方は、血栓症のリスクと発生時の症状を知っていれば、問題ありません。

6.胸が張る

画像;編集部作成

ピルの服用開始の数ヶ月は、胸が張ることも副作用としてあげられており、その症状は月経前に乳房や胸全体が張るような感覚と似ているといわれています。特に異常ではありませんが、違和感が続くようであれば医師に相談しましょう。

ピルの副作用についてよくある質問

ピルの副作用についてよくある質問を紹介します。なるべく疑問点を解消するように、この他にもわからないことがある場合は必ず医師へ相談をするようにしましょう。

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ピルの副作用について

ピルの副作用が出やすい人の特徴は何ですか?

タバコを吸う人(1日15本以上)や、高度肥満の方は注意が必要とされています。
ピルを服用している女性は、血栓症・心筋梗塞・脳卒中になるリスクが少し高くなるといわれており、タバコや高度肥満がこれらの病気の原因に繋がる可能性が考えられます。そのため、婦人科やクリニックを受診した場合は必ず正しい情報を申告し、医師に相談するようにしましょう。

ピル服用で妊娠しづらくなりますか?

低用量ピルを服用しても不妊症になる心配はないでしょう。ピルの服用を中止すると約1〜3ヶ月間かけて自然な月経周期で排卵がおこるようになり、妊娠が可能になります。
参考:スマルナ

ピルは太る原因になりますか?

初めてピルの服用を始めた頃に現れる症状の一つに体のむくみがあり、これが原因で太ったと実感する方もいるようです。むくみはピルの服用に慣れてくるとしだいに治まることが多いと考えられており、飲み始めて3シート目くらいまでは服用の継続をしてみましょう。
ただし、普段の生活に支障がでるような場合は医師に相談するようにしましょう。

低用量ピルのメリットは?

1.高い確率で避妊効果が得られる
2.ホルモンバランスを整え肌荒れを改善
3.子宮体がん、卵巣がん、大腸がんのリスクを下げる
ピルのメリットについて3つ解説していきます。自身の悩みや症状に合わせて、ピルの服用を検討してみるのも良いでしょう。この記事では、ピル処方のオンライン診療おすすめクリニックも紹介しているので、そちらもぜひあわせてチェックしてみて下さい。

①高い確率で避妊効果が得られる

画像引用:スマルナ
低用量ピルを正しく服用していた場合は、99.7%の避妊効果が期待できるといわれています。これは人数で考えた場合、約1年間で100人のうち約0.3人が妊娠するという確率です。低用量ピルは女性ホルモンが配合されており、服用することで排卵を抑制するため、このような避妊効果を期待することができます。
参考:スマルナ

②ホルモンバランスを整え肌荒れを改善

ピルの服用によって、体内のホルモン変動が安定し、皮膚科やエステでなかなか治らなかったニキビの改善効果があるとも言われています。これは、生理前後で悪化するニキビや肌荒れの原因として考えられる、女性ホルモンの急激な分泌や減少がピルの服用で調整されることで、肌荒れやニキビの改善効果に繋がっているとされています。
ただし、ホルモンの調整によっては肌が乾燥しやすくなる可能性もあるため、人によっては逆効果になることもあると考えられています。

参考:吉祥寺まいにちクリニック

③子宮体がん、卵巣がん、大腸がんのリスクを下げる

低用量ピルの服用で子宮体がんや卵巣がん、大腸がんのリスクが低減すると考えられています。
この中でも卵巣がんは進行が早い病気ですが、ピルの服用による卵巣がんの発症抑制効果は、長期間継続するほど高くなっているといわれています。その効果は、5年継続することで約3割、10年継続で約4割、15年継続では約5割まで、卵巣がんになるリスクを抑えると国際的な学術論文誌Lancet(Vol. 371 2008年1月26日)にて発表されています。
一方で、乳がんと子宮頸がんのリスクはわずかながら上がるといわれています。
参考:スマルナ
   日経BP

ピルの購入方法は?

産婦人科やクリニック等を受診する

かかりつけの婦人科やクリニックがある方や、今後継続して通いたいと考えている方には医師への対面診療を検討しましょう。ピルの取り扱いが不明な場合は、事前にHPや電話などで確認が必要です。

オンライン診療は自宅で診療から処方まで完結

オンラインでの診療に対応しているクリニックもあるため、スマホとネット環境があれば自宅での診察が可能です。日中の決まった時間などに時間がとりにくい方でも診察をしてもらえるため便利なことが特徴です。
また、オンライン診察でピルの処方も行ってもらえるため自宅でピルの受け取りも可能です。配送品の中身がアフターピルとわからないように、「お品物」や「雑貨(サプリメント等)」等と記載されているケースもあるため、同居の家族などに知られたくない方は、ピル処方の際に確認してみると良いでしょう。

おすすめしないピル購入方法

ピルは医療用医薬品に指定されているため、医師の診察を受けた上で処方箋が必要となり、ドラッグストアや薬局では購入できません
ただし、これは日本国内のみで、海外にはインターネットで個人輸入をする方や通販などのピル販売サイトも存在しています。しかし、この方法でのピルの購入は偽薬の可能性や、ピルを語った別薬などの可能性もあります。薬による副作用や症状が出たときに、どんな成分か不明の物だと対処できない可能性もあるので、クリニックの受診をして処方してもらうようにしましょう。
参考:中外製薬

ピルのデメリット
まとめ

この記事ではピルで起こり得るメリット・デメリットの症状や原因、副作用でがんになるのは本当なのか解説しました。あわせてピルのオンライン診療おすすめクリニックなども紹介していますので、ピルの服用を検討している方は、ぜひ参考に自分にあったクリニックを受診してみて下さい

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