体外衝撃波治療の効果とデメリットは?|適応疾患や頻度についても解説

関節の痛み炎症筋肉の凝りなどに長年悩まされている方は多く、湿布や投薬による治療をしても完全に回復できないケースがあります。

このような症状・疾患は生活習慣や加齢などによるものも大きいですが、スポーツや肉体労働などによって体を酷使してきた場合にも現れることがあります。

そこで、上記のような悩みを抱える方におすすめしたいのが「体外衝撃波治療」です。

本記事では、体外衝撃波治療とはどういった治療法なのか、期待される効果やデメリット、どの程度の頻度で治療を行うのか、気になる費用なども含めて詳しく解説します。

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体外衝撃波治療とはどんな治療なのか

   

体外衝撃波治療とは、その名の通り患部の上から衝撃波を照射し、炎症や痛みなどを緩和するための治療法です。

日本ではあまり馴染みのない治療法で、初めて耳にした方も多いと思います。

実際に体外衝撃波治療を行っている整形外科は決して多くなく、最新の治療法のひとつです。

しかし、ヨーロッパを中心とした海外では徐々に広がりを見せています。

そもそも「衝撃波」とは、物理的な圧力波のひとつであり、放射線のように人体にリスクを伴うものではないため安全性が高いというメリットがあります。

体外衝撃波治療はもともと、結石を破砕するための治療法として開発された歴史がありますが、衝撃波の出力を低く設定することで骨折や疼痛の治療、再生医療などにも応用されるようになりました。

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体外衝撃波治療の効果とデメリット

体外衝撃波治療はあまり馴染みのない治療法であることから、不安に感じる方も多いでしょう。

そこで、どういった効果が期待されるのか、反対にデメリットとして考えられるポイントも紹介します。

期待される治療効果

体外衝撃波によって期待される治療効果としては、手術や薬物治療を行わなくても痛みを緩和し、組織の修復を促すことが挙げられます。

衝撃波を照射することによって、患部の神経内にある痛みの伝達物質を減少させる効果があるためです。

また、コラーゲンなどの生成を促す効果もあり、損傷した組織や細胞を再生・修復し正常化することもできます。

デメリット

体外衝撃波治療のデメリットを挙げるとすれば、以下のようなものがあります。

  • 翌日の痛み・腫れ
  • 複数回の通院が必要
  • 治療費が高額

体外衝撃波治療は施術中の痛みが少ないですが、人によっては施術後当日、または翌日以降に痛みや腫れ、赤みなどが出てくることもあります。

また、体外衝撃波治療の施術時間は1回あたり数分から10分程度と短いですが複数回にわたって通院が必要です。

さらに体外衝撃波治療は一部の疾患を除き保険適応外であり、治療費が高額になりがちです。

どの程度の治療費がかかるのか、具体的な相場については、以下の「体外衝撃波治療にかかる費用」の章で詳しく解説します。

体外衝撃波治療に適応される疾患や症状

体外衝撃波治療はさまざま疾患や症状の治療に適応されますが、具体的にどういったものがあるのでしょうか。

症状

冒頭でも紹介した通り、体外衝撃波治療は炎症や痛みなどの症状を緩和するための治療法です。

また、運動不足や同じ姿勢をキープした状態が続くと筋肉のこわばりや凝りなどが現れることもありますが、これらの症状を改善する際にも体外衝撃波治療が適応されるケースがあります。

通常、痛みや炎症、凝りなどの症状が見られる場合、ストレッチや湿布、投薬などによる治療が行われますが、いずれの方法を試してみても改善が見られない場合に選択される治療法といえます。

疾患

具体的な疾患の一例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 変形性関節症
  • アキレス腱炎
  • 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
  • 足底筋膜炎・踵骨棘
  • 上腕骨外側・内側上顆炎(テニス肘・ゴルフ肘)
  • 五十肩・石灰沈着性腱板炎
  • 腰痛・肩こり
  • 肉離れの後遺症 など

上記の疾患は、特に激しいスポーツを行う方や高齢者、体重増加によって関節に負担がかかっている方などが発症しやすい傾向にあります。

これらの疾患以外にも、検査や診察の結果、医師が必要と判断した場合に体外衝撃波治療が選択されます。

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体外衝撃波治療の頻度について

体外衝撃波治療を行う場合、症状や患者の体質などによっては1回で十分な効果が得られることもあります。

しかし、多くの場合は3〜5回程度の通院が必要であり、月1回程度のペースで治療を行う必要があるでしょう。

また、1回あたりの治療に要する時間は数分から10分程度と短時間で済みます。

また、体外衝撃波治療は外来通院のため入院の必要もありません。

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体外衝撃波治療にかかる費用

体外衝撃波治療には「拡散型体外衝撃波」と「集束型体外衝撃波」という2種類があります。

拡散型体外衝撃波はすべて保険適応外となっており、約15,000円程度の費用がかかります。

一方、集束型体外衝撃波の場合は難治性足底筋膜炎のみ保険適応となっており、3割負担で15,000円程度で済みます。

ただし、それ以外の疾患や症状に対しては拡散型と同様に保険適応外となり、1回あたりの治療で30,000円から55,000円程度の費用がかかります。

体外衝撃波治療に効果がないときは

体外衝撃波治療は体への負担も小さく短時間で治療が終わるメリットがありますが、その一方で費用が高額であったり、症状や疾患によっては十分な効果が現れないケースもあります。

体外衝撃波は比較的広範囲の痛みや炎症、筋肉の凝りなどに効果を発揮しますが、局所的に症状が現れている場合には十分な効果が出ないこともあります。

そこで有効な方法といえるのが、ハイドロリリースです。

ハイドロリリースは筋膜リリース注射ともよばれ、五十肩や肩こり、腰痛などに効果が見込める治療法です。

特定の部位を押したときに痛みがあるなどの症状があれば、ハイドロリリースによる治療を行うことで改善が見込める可能性があります。

また、ハイドロリリースは初回治療時に保険が適用されます。

費用負担が高額な体外衝撃波治療よりも手軽なため、整形外科ではハイドロリリースによる治療を選択する患者も少なくありません。

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イノルト整形外科は患者に合わせたオーダーメイド治療を提供

体外衝撃波治療は日本国内で比較的新しい治療法であることや、一部を除き保険適応外となっているため、対応している整形外科は限られています。

イノルト整形外科では、体外衝撃波治療外来を設置しており、患者様の抱えるさまざま悩みや不安を解消しながら最適な治療法を提案しています。

医療に関する専門知識がない方にとっては、自分の症状や疾患を改善するために、体外衝撃波治療が適しているのかハイドロリリースを含めたほかの治療法が適しているのか判断することは難しいものです。

イノルト整形外科では、専門外来に訪れた患者様から症状をヒアリングし、まずは詳しい検査を行ったうえで最適な治療法を検討します。

もちろん、患者様によっては「できるだけ費用を抑えたい」、または「多少費用はかかっても早期に改善したい」といった要望があります。

そのような希望にも応えられるよう、コミュニケーションをとりながら患者様が納得できる治療法を選択していきます。

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体外衝撃波についての実際の動画

まとめ

体外衝撃波治療は短時間で治療が終わり効果も見込める最新の治療法ですが、一部を除き保険適応外で治療費が高いというデメリットがあります。

自由診療だから高い効果が期待できるとも限らず、まずは検査を受けて医師の診断をもとに治療方法を検討することが重要です。

整形外科のなかでも体外衝撃波治療に対応しているクリニックは限られているため、信頼できるところをお探しの方は、ぜひ一度、イノルト整形外科へお越しください。

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この記事の監修医師


藤沢駅前 順リハビリ整形外科  院長 渡邉 順哉

■詳しいプロフィールはこちらを参照してください。

経歴

●東邦大学 医学部 卒業
●横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科
●イノルト整形外科 院長

 

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