近年の日本では、数多くの人が花粉症に悩まされています。
花粉症の症状はときに酷く、日常生活にも影響が出てしまうほどの症状も・・・・・
今回は、そんな花粉を対策する方法から、花粉症の症状を和らげる方法について詳しく解説しています。
花粉症の症状がつらいなどという人は、ぜひ最後までご覧いただき参考にしてください。
最強の花粉症対策グッズを使った状況別に紹介
ここでは、花粉対策に有効な方法を、状況別にご紹介します。
- マスクの付け方
- 目で困ったときの対策方法
- 鼻が辛いときの対策方法
- 喉の違和感への対策方法
- 外出時のおすすめ対策
- 家の中の対策方法
花粉は家でも外でもついてまわる存在ですよね。
以下では、花粉を対策できるグッズを紹介していくので、花粉症がつらいときには、ぜひ参考にしてみてください。
花粉症対策に効果的なマスクの付け方や選び方
花粉症に効果的なマスクですが、間違った付け方をしていると、全く効果が出ないものとなってしまいます。
花粉症対策を効果的におこなうには、有効的な付け方やマスクの選び方が大切です。
以下では、効果的なマスクの花粉症対策を詳しく解説します。
マスクの正しい付け方を知っておく
マスクを付けているだけでは、花粉症対策としての効果はありません。
正しいマスクの着用方法で、効果のある花粉症対策が期待できるので、ぜひ以下のステップを実施してみてください。
- マスクを着用する前に、手を洗いましょう
- マスクを上下に引っ張り、張り出ている部分が表になるように形を作る
- ノーズフィットワイヤの部分を上にし、顔に当てながらマスクの紐を耳にかける
- ノーズフィットワイヤーを鼻の形に合わせ、顎を包むようにマスクを伸ばして顔に合わせる
- マスクが着用出来たら、ノーズフィットワイヤーを押さえて鼻の形に合わせる
「とりあえずマスクをつけてみる」と考えて花粉対策する人が多いですが、マスクを持つ手にも花粉が付着している可能性があります。
しっかり手を洗ってからマスクの着用をしましょう。
参考:正しいマスクの付け方・外し方|南東北第ニ病院
マスク+インナーマスクで花粉カット率を上げる
正しくマスクを付けていても、すべての花粉をカット出来るとは限りません。
効率よくマスクで花粉を防ぐためには、インナーマスクがおすすめです。
普段使っているマスクにガーゼやコットンをつけると、花粉のカット率が上がります。
簡単に作ることが出来るので、悩んでいる人はぜひ試してみてください。
また、一度使用したコットンやガーゼは、再利用せず破棄するようにしましょう。
花粉症対策に適したマスクを選ぶ
マスクの素材で選ぶ
この中でも1番効果があるとされているのが、不織布マスクです。
布マスクやウレタンマスクよりも、花粉カット率が高く、近年では最も一般的なマスクとなっています。
不織布マスクは主に使い捨てであるため、1度使ったら捨てるようにしましょう。
マスクの形状で選ぶ
・立体型
・プリーツ
・抑揚型
花粉症対策におすすめなのは、立体型マスクです。
立体型マスクは、口元に合わせて形が作られているので、顔にフィットしやすくなります。
これにより、顔にマスクが密着することができるので、花粉カット率が高くなり、花粉症対策の効果が期待できるのです。
しかし、プリーツ型マスクと比較すると、価格が少し高くなるので、価格重視でマスクを選びたい方には、プリーツ型マスクをおすすめします。
また、抑揚型マスクは口元の空間が広く、マスクにメイクがつきにくいメリットがあるので、メイクをする人におすすめの型です。
マスクのサイズで選ぶ
・小さめサイズ
・普通サイズ
・大きめサイズ
マスクを選ぶ際には、サイズにも気をつけて選ぶようにしましょう。
マスクが小さすぎたり、大き過ぎると密着がなくなり花粉を通してしまう原因となります。
また、サイズが合っていないと、長時間の着用に不快感を感じることがあるので、できる限り自分の顔の大きさに近いマスクを着用することが、花粉症対策にはおすすめです。
マスクのろ過率で選ぶ
「ろ過率」とは、マスクのフィルター部分で、どれくらいの花粉をカットできるのかを表す指標です。
粒子のサイズごとに分けられており、パーセンテージが高くなるほど、花粉のカット効果が高いとされています。
花粉症は粒子が大きいので、BFE(バクテリアろ過率)が高いものを選びましょう。
目悩みにおすすめの花粉症対策グッズ
花粉症は、目にかゆみが出るなどの症状があらわれるひともいます。
体質や花粉症対策の方法によっては、結膜炎を引き起こしてしまう可能性があるので、目に対する花粉症対策も重要です。
しかし、目の花粉症対策はどうすればいいのかわからないという人も多いことでしょう。
そこで以下では、目の花粉症対策に効果的な対策を紹介していきます。
「花粉対策メガネ」目への花粉・飛沫が侵入する減らす
目への花粉の侵入を防ぐには、メガネをかけることがおすすめです。
花粉症対策として販売されている、メガネやゴーグルなどが最も効果があるとされていますが、普通の眼鏡にも花粉を防いでくれる効果あります。
また、マスクを着用しての眼鏡はくもってしまうので、くもり止め付きの眼鏡だと快適に生活が送ることができるのでおすすめですよ。
参考:花粉症対策~外出時・自宅・生活でのポイント|横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック
「花粉用目薬」かゆみなどの症状を軽くする
花粉による目の症状を根本的に治すことは不可能なので、症状を軽くする目的で目薬を使用してみましょう。
使用するタイミングは、目に違和感を感じたときで、すぐに目薬を使用すると効果を実感できるケースが多くあります。
目を頻繫にかいたりしていると、結膜炎を引き起こしてしまう可能性があるので注意しておいてください。
花粉症の症状が出だした時期に目の症状があらわれた時には、目薬を使用して症状を軽減させましょう。
「洗眼薬」花粉のついた目をまるごと洗う
花粉がついてしまった目を丸ごと洗うことによって、花粉の症状が緩和される効果が期待できます。
ただし、洗眼をおこなう場合は、必ず洗眼薬を使用してください。
水道水での洗眼は、回数を重ねると必要な涙液層を洗い流してしまう可能性があるので、水道水による洗眼は、1日に数回程度にしましょう。
また、洗眼薬でも1日に何度も使用することは推奨されていないため、適度な間隔を置いて実施してください。
参考:洗眼について|西新宿さいとう眼科
鼻悩みにおすすめの花粉症対策グッズ
花粉症の代表的な症状は、鼻づまりなど鼻の症状です。
鼻の症状が出てしまうと、日常生活が快適に過ごせずイライラしてしまうこともありますよね。
そこで、ここでは鼻の症状に悩んでいるひとに効果的な対策を紹介します。
「鼻うがい洗浄液」鼻の中をキレイに洗い流す
鼻の中に留まっている花粉を洗い流すことも、花粉症の対策に効果的です。
綺麗に洗い流すことで、鼻の中にある花粉が流れていき、鼻水やくしゃみなどの花粉症の症状を和らげることができます。
ただし、鼻うがいは1日に1~2回程度を目安としておきましょう。
やりすぎてしまうと、粘液を過剰に洗い流してしまい、逆効果となってしまう恐れがあります。
参考:鼻うがい|ながとも耳鼻咽喉科
「鼻テープ」鼻孔を拡げて鼻づまりをよくする
花粉症で鼻づまりに困っている人は、鼻テープがおすすめです。
鼻テープには、鼻孔を拡大して鼻づまりの症状を和らげる効果があります。
「鼻づまりが酷くて夜眠れない」「息が苦しくてイライラする」など、花粉症の鼻症状で困っているなら、ぜひ試してみてください。
喉悩みにおすすめの花粉症対策グッズ
花粉症の症状に、喉の症状を訴えるひとも少なくありません。
喉の症状には、痛みや違和感、かゆみなどがあげられます。
以下では、花粉症の、喉の症状を緩和させる効果が期待できるものを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください
「ワセリン」塗ると粘膜に花粉が入りづらくなる
喉の症状は、鼻づまりなどの花粉症から引き起こされる場合があります。
それらを緩和させるために、ワセリンを鼻の中などの粘膜に塗りましょう。
ワセリンは、花粉症の症状が出る前に塗ることがポイントです。
また、鼻の中にたっぷり塗ることも覚えておいてください。
「うがい薬」喉の痛みやイガイガにおすすめ
花粉症の喉症状には、うがい薬が1番効果的です。
喉の炎症を抑える効果や、花粉が喉についてしまうのを防ぐ効果があります。
帰宅したあとすぐに、喉の症状が目立つ場合は、うがい薬で殺菌消毒するようにしましょう。
なかでも、アズレンスルホン酸ナトリウムが入っているうがい薬は、抗炎症作用が期待できます。
「のど飴・トローチ」喉にうるおいを与えてくれる
トローチやのど飴は、唾液の分泌を促すことができる効果があるので、のどを潤すことができ、痛みや違和感を緩和させることができます。
また、トローチには抗炎症作用や抗菌作用があるので、痛みなどの症状を和らげることが出来るのです。
ただしトローチを服用するときは、口の中で徐々に溶かすようにしてください。
途中で噛んでしまうと、通常より効果が薄れてしまうので注意が必要です。
参考:喉の痛みを治す薬とは?原因や治療法など解説|ヒロオカクリニック
外出時におすすめの花粉症対策グッズ
外出したときには、特に花粉症対策に気を付けなければなりません。
花粉症対策には、さまざまなグッズが販売されています。
特に、花粉は付着するのを防ぐ効果があるものがおすすめです。
以下では、花粉症対策が期待できるグッズを紹介します。
「花粉症対策用帽子」顔や髪の毛に花粉がつくのを防ぐ
帽子を着用することで、髪の毛や頭皮に花粉がついてしまうのを防ぐことができます。
下腹部痛対策用の帽子も販売されておりますが、普通の帽子でも花粉症対策することは可能です。
しかし、ニットなどふわふわしている素材は、花粉がついてしまうので、ナイロンなどの表面に凹凸が少ない帽子を着用するようにしてください。
また、つばがついている帽子や、髪全体をまとめて覆うことができるくらいの大きいサイズがおすすめです。
参考:花粉症対策~外出時・自宅・生活でのポイント|横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック
「防花粉アウター」花粉がつきにくく落ちやすい
外出時に着用するアウターは、ウールなどの花粉が付きやすいものはよくありません。
表面が滑らかな生地や、化学繊維で作られているアウターが花粉症対策に効果的です。
また、化学繊維などで出来ている素材のアウターは、花粉が付きにくく、付着した花粉も落としやすくなります。
花粉症対策に販売されている、防花粉アウターがおすすめです。
「静電気防止スプレー」外出前に衣服に吹きかけるだけ
花粉は、服がこすれて静電気が発生することで、花粉が付きやすくなってしまいます。
そのため、マスクや眼鏡などで花粉症対策をしていても、花粉症の症状が出てしまう恐れがあるのです。
外出する前に、静電気防止スプレーを衣類に吹きかけておくと、花粉が衣服に付着しにくくなるので花粉症対策に効果的だと言えます。
静電気が起こることを防止し、花粉を寄せ付けないようにしましょう。
「マフラー・ネックウォーマー」化学繊維でつくられたものを選ぶ
マフラーやネックウォーマーも、花粉症対策には効果的です。
購入を検討するときは、口元や鼻まですっぽり覆うことができるものを選びましょう。
また、マフラーやネックウォーマーなどの素材は、化学繊維でできているものがおすすめです。
ニットなどは衣服の表面でカットしきれず、繊維の中まで花粉を通してしまうことがあります。
「携帯空気洗浄機」首から下げるタイプの花粉フィルター
携帯空気清浄機は、花粉を抑制する効果があるマイナスイオンを放出しています。
その結果、近付く花粉を撃退してくれるのです。
携帯空気清浄機は首からかけるタイプが主流なので、簡単に持ち運びすることができます。
外出時に、携帯空気清浄機を首から下げているだけでも、花粉症対策に効果的だと言えるでしょう。
家の中でおすすめの花粉症対策グッズ
実は、花粉は外だけではなく、家の中でも対策することが大切です。
外出時に花粉症対策をしていても、家の中に花粉が侵入していると、花粉症になってしまう可能性は大きくなります。
以下では、家の中でできる花粉症対策について紹介します。
「花粉対策用柔軟剤」洗濯でしっかり花粉を防ぐ
花粉の季節は、柔軟剤を使って洗濯することがおすすめです。
柔軟剤には、静電気の発生を防ぐ効果がある成分が含まれているので、花粉が付着することを防いでくれます。
特に、アウターなど、外に面している機会が多い衣類は、柔軟剤で洗濯するようにしましょう。
近年の販売されている柔軟剤には、花粉対策に特化した柔軟剤もあるので、ぜひチェックしてみてください。
「洗濯槽クリーナー」洗濯機の内部もしっかり洗う
花粉が付いた衣服を洗うことで、洗濯機の内部に花粉が留まっている可能性があります。
洗濯槽の汚れは、花粉が留まるだけでなく、生乾き臭などの嫌な臭いに繋がってしまいます。
そのため、月に数回は洗濯クリーナーを使用して内部の花粉や汚れを洗い流しましょう。
「花粉除去ブラシ」室内に花粉を持ち込まない
外出時についた花粉を室内に持ち込むことで、室内でも花粉症になってしまうことがあります。
そのため、外出から帰った際は、花粉除去ブラシなどを使用して、室内に花粉を持ち込まないようにしましょう。
花粉除去ブラシをかけることによって、衣類の繊維に入り込んでしまった花粉を表面に浮かせるので、しっかりと花粉を落とすことができます。
「花粉キャッチカーテン」花粉の舞い上がりを防ぐ
花粉キャッチカーテンは、窓から侵入してくる花粉をはねのけたり、空中で舞い上がっている花粉を押さえてくれる効果があります。
舞い上がってしまった花粉は、対策することが難しく、はっきり目に見えるわけでもないため、対策ができないと困っている人も多いのです。
花粉が侵入することを防ぎ、なおかつ花粉をキャッチしてくれる優れものなので、花粉症で困っている人はぜひ活用してみましょう。
「網戸用花粉フィルター」網戸の目から花粉が侵入するのを防ぐ
換気などをする際に、網戸を活用する家庭は多いと思います。
しかし、花粉は網戸の小さな穴からも侵入することができるのです。
そのため、網戸にも花粉対策をおすすめします。
網戸の花粉対策には、網戸用花粉フィルターがおすすめです。
網戸用花粉フィルターを使用することで、花粉を大幅にカットしてくれます。
今すぐできる最強の花粉症対策法
花粉の季節が進んでいくにつれて、花粉症の症状も出てきます。
日々煩わしい花粉症はストレスにもなり、日常生活に影響を及ぼしてしまいますよね。
ここでは、今すぐにできる最強の花粉症対策の方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
つらい症状を和らげる飲み物を選ぶ
・ルイボスティー
・緑茶
・コーヒー
これらの飲み物には、アレルギー疾患を改善させる効果や、花粉症に効果がある成分が含まれています。
また、花粉症の症状も緩和せることができる成分も入っているのでおすすめです。
カフェインの飲み過ぎは、カフェイン中毒になってしまう恐れがあるので、飲み過ぎには注意しましょう。
つらい症状を和らげる食べ物を選ぶ
・チョコレート
・食物繊維
・ビタミンD
チョコレートには、カカオポリフェノールが含まれているので、免疫機能に作用してアレルギー症状を抑える効果が期待できます。
また、食物繊維には、アレルギーを誘発する物質を抑えるDHAが含まれていて、花粉症のさまざま症状を抑えることができるのです。
これらの食べ物を摂ることで、花粉症の症状を緩和させることが期待されます。
換気を行うときは窓を小さく短く開ける
換気するときは、花粉が少ない時間に換気するようにしましょう。
また、窓を開ける際は小さく開けると、花粉の侵入を4分の1に減らすことができるのです。
花粉の季節でも、換気をおこなうことは大切なので、換気の仕方に十分注意しておこなうようにしてください。
窓は、10㎝程の隙間を作るように開けることがおすすめです。
飲酒・喫煙など生活習慣を見直す
アルコールやたばこは、花粉症を悪化させる原因となります。
免疫を乱してしまったり、血管を拡張させるなどで、花粉症が悪化してしまうのです。
過度な飲酒や喫煙は控えるなど生活習慣を見直すことで、花粉症の緩和に繋がっていくのです。
目や鼻に効くツボを刺激する
目のかゆみに効くツボを刺激してみましょう。
髪の毛の生え際から指3本程度の額の中央部分に、目のかゆみに効くツボがあります。
少し痛いくらいの強さで、10秒くらい押しましょう。
花粉症の症状に効くツボを刺激してみましょう。
親指と人差し指の付け根部分に、花粉症の症状に効くツボがあります。
ゆっくりと強めに押すことが花粉症の症状に効果的です。
花粉症の症状を和らげる即効性のある対処法
花粉症の症状は、急激に悪化してしまう可能性があります。
そんな時には、即効性のある薬などを服用してください。
現在出てしまっている症状を、和らげて症状を緩和する効果が期待できます。
ここでは花粉症の症状に効く、内服薬などを紹介します。
「内服薬」今出ている症状を和らげる
花粉症の内服薬には、主に抗ヒスタミン薬が使用されます。
抗ヒスタミン薬には、化学伝達物質の作用を抑えることで、アレルギー反応の症状を改善させる効果があるのです。
しかし、花粉症の薬には副作用がきつく出てしまうこともあるので、注意しておいてください。
特に、眠気の副作用が多いので、運転する前に服用することは控えておきましょう。
「点鼻薬」ステロイド点鼻薬がおすすめ
花粉症の症状を緩和させる点鼻薬には、大きく分けてステロイド点鼻薬と血管収縮点鼻薬の2つがあります。
どちらも花粉症に効く点鼻薬ですが、作用が異なっています。
花粉症治療で多く使用されているのはステロイド点鼻薬ですが、市販薬に多いのは血管収縮点鼻薬です。
ステロイド点鼻薬は、アレルギー性鼻炎に強い抗炎症作用があるので、花粉症の根本から抑えてくれます。
一方、血管収縮点鼻薬は鼻の血管を圧縮させ、鼻づまりを改善させる効果があるのです。
血管収縮点鼻薬を使用する際は、長期間連用しないように注意してください。
「注射」保険適用ができる場合もある
花粉症の症状を治すために、医療機関で注射をすることも可能です。
注射の費用は自由診療で全額自己負担となる場合もありますが、なかには保険が適用される注射もあります。
毎年、花粉症が重症化してしまうひとは、医療機関で注射をすることがおすすめです。
症状によっては、注射と内服薬の併用が可能になるケースもあります。
アレルゲン免疫療法
アレルギーの原因である物質のエキスを少しずつ投与していくことによって、アレルギーを引き起こしにくい体を作っていく治療方法です。
この治療法では、体が勘違いで獲得した免疫を消失することを目的として投与されます。
そのため、普通の予防接種とは違い3~5年の長期間の投与が必要です。
参考:アレルゲン免疫療法|わしお耳鼻咽喉科
ステロイド注射
ステロイド注射は、花粉症の目のかゆみやくしゃみなどの症状を改善する効果があります。
1度の注射で、1ヶ月ほど花粉症のつらい症状から解放される可能性があります。
筋肉注射で使用するときは、花粉症への保険適用がないので、自由診療のため全額自己負担になります。
参考:花粉症ステロイド注射|錦糸町皮膚科内科クリニック
ゾレア皮下注(オマリズマブ)
ゾレア皮下注は、重症スギ花粉に対して作られた注射です。
アレルギー反応を根本から抑えることができ、くしゃみや鼻づまりなどアレルギー反応のすべてと言っても過言ではないほど症状が改善されます。
スギ花粉症の鼻炎症状が酷い方や、飲み薬などを服用しても花粉症の症状が収まらない方におすすめです。
参考:ゾレア皮下注 重症花粉症の注射薬|王子くろこ耳鼻咽喉科
「漢方薬」副作用が起こりにくい
内服薬には副作用がありますが、漢方薬には副作用があまりありません。
また、効果が出るまでが遅いと言われがちな漢方薬にも即効性があり、花粉症の症状をすぐに抑えることができるのです。
内服薬の副作用が出ることが困るひとには、漢方薬の服用をおすすめします。
参考:花粉症に効く漢方薬|竹内内科小児科医院
そもそも花粉症の症状と原因とは
そもそも花粉症がなぜ起こってしまうのか、症状は何があるのかなどを詳しく知っている人は、少ないと言えるでしょう。
原因や症状などを詳しく知っておくことで、花粉症の対策ができるひとつの方法だと言えます。
以下では、症状や原因について詳しく解説していきます。
花粉症の症状
花粉症の代表的な症状には、鼻の症状(くしゃみ・鼻づまり、鼻水)や目の症状(かゆみ・充血)などがあります。
その他にも、咳やのどのかゆみ、頭痛や不眠などの症状が出てしまいます。
これらの症状により、肉体的な辛さや精神的な意欲の低下が出てしまうと、日常生活に影響を及ぼしてしまうことが考えられるのです。
参考:花粉症について|新宿 睡眠・呼吸器内科クリニック
花粉症の原因
花粉症は、スギやヒノキなどの植物が花粉を放出することが原因となり、アレルギー症状が引き起こされます。
メカニズムとしては、アレルゲンが鼻の中にある粘膜に付着すると体内で抗体ができ、マスト細胞に結合されます。
結合されたあとに、アレルゲンが再度鼻の中に侵入してくると、マスト細胞からアレルギーを誘発する物質が放たれ、鼻水やくしゃみといったアレルギー反応が引き起こされるのです。
このアレルギー反応が、花粉症と呼ばれる症状になっています。
花粉症対策の基本は「付けない・吸わない・持ち込まない」
花粉症対策の基本は「付けない・吸わない・持ち込まない」です。
これらの対策を徹底していると、花粉症を引き起こす可能性が少なくなります。
日々の衣服などに注意して、花粉をなるべく寄せ付けないように注意して過ごしましょう。
外出時は花粉飛散情報をチェックする
花粉症の症状を和らげるためには、花粉に触れる機会を遠ざけることが大切です。
ニュースやインターネットで、花粉飛散情報を確認してから外出するようにしましょう。
また、花粉が多い日はなるべく外出を控え、外出が必要な場合は、念入りに花粉対策をおこなってから外出することをおすすめします。
参考:花粉症対策~外出時・自宅・生活でのポイント|横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック
衣服・マスクなど身につけるものに注意する
外出時の衣服やマスクはなるべく、花粉がつきにくい素材の服を選びましょう。
表面がフワフワしている衣服は花粉が付着しやすいため、表面に凸凹がない素材を選んで外出することがおすすめです。
また、マスクは自分の顔のサイズに合ったものを使用してください。
顔にピッタリ密着していないと、花粉がマスクの隙間から侵入してしまい、花粉症になってしまう原因となってしまいます。
帰宅時は玄関で花粉を落とす
外出から帰った後はすぐに、花粉をブラシなどで落としましょう。
外から帰った状態のままの状態では、自宅に花粉を持ち込んでしまうことになります。
花粉は、衣類の繊維の奥に入り込んでいる可能性が高いのです。
そのため、帰宅時は必ず花粉除去ブラシなどを使って、玄関の外で花粉を落とすことを心掛けましょう。
【まとめ】つらい花粉症の症状は放置せず、病院へ!
花粉症は悪化してしまうと、日常生活にまで影響を及ぼしてしまいます。
そのため、花粉症がつらくなったときに我慢は禁物です。
花粉症は放置することなく、病院へ行って内服薬を処方してもらうなどの処置を施してもらうようにしましょう。
・不織布マスク
・布マスク
・ウレタンマスク