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靭帯損傷

靭帯損傷について

疾患概要

生理的可動域を超えた運動が膝関節に強制されると、前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯が損傷されやすい、損傷の程度によって軽度の損傷、部分断裂、完全断裂に分けられます。主にスポーツや交通事故などが原因となります。

誘因・原因

スポーツや交通事故による損傷が多く、前十字靭帯は、バレーボールやバスケットボールなどの着地やジャンプ、急な方向転換などで損傷しやすいとされています。後十字靭帯は、ダッシュボード損傷など接触型の事故で損傷しやすいです。内側側副靭帯は、外反を強制されたときに損傷しやすいです。

 

症状・臨床所見

受傷時に、断裂音(POP音)が聞かれることがあります。膝関節痛、膝関節血腫、膝くずれや不安定感が生じます。

関連ブログ:【膝の違和感】膝を伸ばしたときに出る痛み以外の症状と原因について解説

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検査・診断・分類

検査は、各種の徒手検査法、関節内血腫、ストレスX線検査、MRI検査、関節鏡などで総合的に判断します。靭帯損傷は3段階に分類されます。

靭帯損傷の分類

重症度分類 異常可動性(不安定性) ストレスX線撮影
関節裂隙開大
第1度靭帯損傷
(最小限度の断裂)
第2度靭帯損傷
(部分断裂)
+ +

第3度靭帯損傷
(完全断裂)

++ ++

受傷後3か月を過ぎると慢性期になりますが、関節の不安定性が残る場合があります。とくに前十字靭帯は、膝くずれが起きると、二次的に半月板損傷や軟骨損傷を引き起こします。

 

治療

筋肉トレーニング等の保存療法が基本となりますが、膝くずれが頻回に起きる場合は、再建術を検討します。

関連ブログ:半月板損傷を早く治す方法や症状が改善するリハビリについて解説

身体へのリスクが少ない体外衝撃波治療とは?

体外衝撃波治療は、長引く関節や筋肉の痛みでお悩みの方向けの治療法です。

関節痛、肩こり、腰痛といった慢性疼痛の他、骨折や捻挫、靭帯損傷などの外傷に対しても効果的であるとされており、身体へのリスクが少ないというメリットがあります。

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再生医療

膝や股関節など関節の痛みに悩んでいるが、手術は避けたい方向けの治療法になります。

再生医療は、外科的な手術や薬物療法といった他の治療法と比べて、安全かつ治療の効果がより長期的かつ効果的であることが期待できます。

細胞や組織を再生することで組織損傷を起こす疾患を治療することができます。

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渡邉 順哉 医師

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開業後2年間で、全国から患者様が来院する整形外科へと成長させた。年間のべ1万人以上を診察し、得意分野は骨粗鬆症の他、関節疾患などのハイドロリリースや体外衝撃波、再生医療、理学療法士のリハビリ。モットーは「体の悩みを解決できる最適な提案をする」こと。

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